夢話悲恋幻想奇譚
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「人形草紙あやつり左近」の記事における「夢話悲恋幻想奇譚」の解説
読み方は「ゆめばなしひれんげんそうきたん」。原題は『夢話悲恋幻想奇譚 人形草紙あやつり左近 異聞』。もともとは、ドラマCD用オリジナルストーリーとして書き下ろされたお話だったが、人気が出たため、ジャンプ ジェイ ブックスで小説化されたのち、原作に逆輸入され、漫画化もされた。ちなみに、アニメでは未放送。CDドラマは、オリジナル・ドラマ・アルバムI「異聞 夢話悲恋幻想奇譚」に収録されている。 小泉 春香(こいずみ はるか) 声 - 内川藍維 右近を作ったとされる明治時代の女性。 左近が、右近が作られたとされる繰人村(くりびとむら)の近くの森で出会った。年齢は20歳前後だが、代々続く人形職人の家に生まれ、先代の卯之助であった父を亡くした後は、三代目卯之助を襲名している。箱入り娘として育てられたのか、世間知らずな一面がある。父が村人のために負った借金を抱え込んでおり、没落の危機に瀕している。 倫介(りんすけ) 声 - くまいもとこ 春香の幼馴染で、彼女の家で使用人として働いている少年。 風貌や性格は右近そっくりで、推理に悩む左近をまるで右近のように助ける。とある事情から殺人犯として追われている。 小説では、10年前の洪水で家や家族を失い、身寄りのない所を先代の卯之助に引き取られたことが明かされており、それに対する恩義から、春香を立派な人形師にしたいと思っている。しかしながら、それは建前で、本心は春香への想いが強い。最終的に春香を庇い殺されるが、その髪の毛は春香によって人形の毛へと使われる。それが右近人形である。 黒川 弦之助(くろかわ げんのすけ) 声 - 稲葉実 繰人村で金融業を営む男。 元は先代の卯之助の元で働いていた人形師だったが、数年前に職替えして金貸しとなり、高い利子で暴利を得ていた。飢饉の年に、先代の卯之助が村の長として村人達のために借りた借金の返済を春香に迫っていた。 轟 遊介(とどろき ゆうすけ) 声 - 大塚芳忠 黒川の用心棒を務めている警察署長。 金貸しという職業上、敵の多い黒川の毒見役も兼ねている。殺人犯として逃走した倫介の行方を追っている。
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