変わらなかったガバナンス体制とは? わかりやすく解説

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変わらなかったガバナンス体制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 16:00 UTC 版)

帝京大学医学部裏口入学事件」の記事における「変わらなかったガバナンス体制」の解説

2002年以後も、事件前体制維持したまま元総長は「学主」(owner) として帝京大学グループの最高決定権者であり続け2008年亡くなったその結果ガバナンス体制本質事件前とまった変わらないまま、帝京大学グループ支配体制実質的にも学主の子息に世襲されることになった。この学主主導での帝京大学執行部編成の中で、2002年に学主次男帝京大学理事長学長になると、学主次男の妻も2005年帝京大学常務理事2006年副学長就任し、この2人帝京大学グループ中核とする体制固まった次男理事長就任28歳学長就任29歳次男妻は常務理事就任30歳副学長就任32歳であり、副学長就任同時に医学部内科学講座教授にも32歳で就任している。2006年5月までは同講座助手であったものが、講師准教授などを経ず同年6月教授就任したのだった。 そしてこのような事件ありながらも、帝京大学グループ内では元総長は生前より象徴化される方針がとられ、2021年現在でも帝京大学グループグループ内の学生教職員等に対して行う表彰である「冲永荘一学術文化功労賞」、公益財団法人労働問題リサーチセンター労働問題関係の優れた研究に対して授与する冲永賞」の名称、帝京大学グループ敷地内象徴的な建造物名称などにも用いられている。 結局の裏口入学事件はその根幹未解決のまま帝京大学グループ内ではもみ消された形になり、大学の歴史からも存在葬られた。そうして創業者一族による大学ガバナンス体制は、何事もなかったように本質的に先代総長時の形のまま世襲継続されることになった2021年現在も、学校法人帝京大学理事会は、日大に次ぐ全国第2位総資産保有する大学ありながら僅か7人の理事により構成され元総次男理事長、その妻の常務理事筆頭に、ほかの5名は、帝京大学大口取引銀行である元三銀行副頭取法人営業部門長、同じく大口取引銀行山梨中央銀行頭取会長理事長母校慶應義塾中等部の元部長校長)で慶應義塾大および学帝京大学名誉教授元帝京大医学部長、そして元帝京大薬学部長から構成されている。つまり帝京大学理事会創業者親族大口取引銀行元幹部過半数4名を占め、あとの3名も理事長出自帝京大学に非常にゆかりの深い人物占められている。理事長決定に対して極めて異論の出にくい、ファミリー理事会的な構成となっている。

※この「変わらなかったガバナンス体制」の解説は、「帝京大学医学部裏口入学事件」の解説の一部です。
「変わらなかったガバナンス体制」を含む「帝京大学医学部裏口入学事件」の記事については、「帝京大学医学部裏口入学事件」の概要を参照ください。

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