境界値問題とは? わかりやすく解説

境界値問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/22 08:31 UTC 版)

数学微分方程式の分野における境界値問題(きょうかいちもんだい、: Boundary value problem)とは、境界条件と呼ばれる付帯的な制限が与えられている微分方程式のことである。境界値問題の解とは、与えられた境界条件を満たすような微分方程式の解のことである。




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境界値問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 18:27 UTC 版)

常微分方程式の数値解法」の記事における「境界値問題」の解説

常微分方程式 d y d x = f ( x , y ) {\displaystyle {\frac {dy}{dx}}=f(x,y)} の解 y ( x ) {\displaystyle y(x)} で, a ≠ b {\displaystyle a\neq b} に対す境界条件 r ( y ( a ) , y ( b ) ) = c {\displaystyle r(y(a),y(b))=c} を満足するものを求め問題を境界値問題 (boundary-value problem) と呼ぶ。初期値問題異なり、境界値問題では複数の解が存在すること、あるいは解が存在しないことがあり得るまた、スツルム=リウヴィル型微分方程式のように常微分方程式パラメータ λ {\displaystyle \lambda } が含まれ、境界値問題に解が存在するようにパラメータ λ {\displaystyle \lambda } を同時に定め問題もある。 これらの問題数値的に解く最も単純な方法狙い撃ち法 (shooting method) である。一方端点例えx = a {\displaystyle x=a} )において初期条件 y ( a ) {\displaystyle y(a)} を適当に定めて微分方程式をもう一方端点 x = b {\displaystyle x=b} まで解き境界条件満たすように未定初期条件(および固有値)を適切に選ぶ。これはニュートン法などの関数の根求めアルゴリズム(これはしばし逐次反復を伴う)を常微分方程式の数値解法組み合わせることを意味する。ただし初期条件によっては区間 [ a , b ] {\displaystyle [a,b]} 全体定義された解が存在しないことがあり、そのために改良され手法がある。あるいは有限要素法 (finite element method) などの手法も用いられる

※この「境界値問題」の解説は、「常微分方程式の数値解法」の解説の一部です。
「境界値問題」を含む「常微分方程式の数値解法」の記事については、「常微分方程式の数値解法」の概要を参照ください。


境界値問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/18 03:27 UTC 版)

重ね合わせの原理」の記事における「境界値問題」の解説

詳細は「境界値問題」を参照 よく見られるタイプの境界値問題は、抽象的に表せば境界条件 G ( y ) = z {\displaystyle G(y)=z} のもとで方程式 F ( y ) = 0 {\displaystyle F(y)=0} を満たす関数 y を見つけるというものである。たとえば、ディリクレ境界条件のもとでラプラス方程式を解く場合、 F はある領域 R におけるラプラシアンにあたり、 G は y を R の境界制限する演算子、 z は R の境界において y が等しくならなければならない関数意味する。 F および G がどちらも線形演算子である場合には、方程式F( y ) = 0の解の線形重ね合わせがやはり方程式の解となる、という形で重ね合わせの原理成り立つ。 F ( y 1 ) = F ( y 2 ) = ⋯ = 0   ⇒   F ( y 1 + y 2 + ⋯ ) = 0 {\displaystyle F(y_{1})=F(y_{2})=\cdots =0\ \Rightarrow \ F(y_{1}+y_{2}+\cdots )=0} このとき境界値加算される。 G ( y 1 ) + G ( y 2 ) = G ( y 1 + y 2 ) {\displaystyle G(y_{1})+G(y_{2})=G(y_{1}+y_{2})} そのため、方程式の解リスト与えられれば、解を適当に重ね合わせることで境界条件満たす解を作り出すことができる。これは境界値問題を解くアプローチとして一般的なのである

※この「境界値問題」の解説は、「重ね合わせの原理」の解説の一部です。
「境界値問題」を含む「重ね合わせの原理」の記事については、「重ね合わせの原理」の概要を参照ください。

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