坤寧宮の人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 01:32 UTC 版)
皇后(継皇后烏喇那拉氏) 日本語吹き替え:瀬尾恵子 前皇后亡き後、優しく聡明な人柄を見込んで新皇后に立てられた、はずが、今や皇后の権力を揮えるだけ揮って自分の敵全てを追い落とそうとする、恐るべき女人と化してしまっている。皇帝の寵愛は既にかなり薄らいでおり、そのことも彼女の行動に拍車を掛けている。息子が1人いるがまだ幼いため、跡取り候補として優勢な永琪を敵視、隙あらば追い落とそうと狙っている。 現時点で乾隆帝の寵愛を得ている令妃についても、生んでいるのは姫2人で王子はいないとは言え、宰相の福家と縁続きであるその存在感、及び永琪と親しいという事実は見過ごせるものではない。乾隆帝以外の宮中の人間は、全員彼女より身分は下にあるため、表立って彼女に逆らうことはできず、ゆえに彼女に目をつけられるということは、それだけで命の危険すら意味している。乾隆帝もその本性をいくらか察してはいるが、そこまでとは思わず、寵愛を薄れさせている実感もある負い目から、皇后という身分を慮って放置している状態。 乳母である容(ロン)ばあや、及び息子(ドラマには未登場)に対してのみは、人間味のある態度を見せ、自分の命令で行なった紫薇への虐待を咎められた容ばあやを必死に庇うシーンもあった。 容ばあや(ロン) 日本語吹き替え:林香織 皇后の乳母であり、彼女が嫁ぐ時に共に宮中へとついてきた皇后の忠実なる部下。ひたすらに皇后様第一のその行動は、ある意味紫薇に対する金瑣のそれと共通していなくもない。が、皇后の明らかな過ちをも正すことは決してせず、ただひたすらにその言葉に従い、姫の身分である小燕子に対してはともかく、表向きには一介の侍女に過ぎない紫薇や金瑣に対しては凄まじい残虐さを見せる。 賽威(サイウェイ) 賽広(サイクァン) 爾康の部下であり、坤寧宮の護衛を務めている。このため、皇后の命に従って動かざるを得ない立場だが、内心では皇后の非情な命に従いかねているところもあり、紫薇拉致監禁拷問事件の際は、表立ってではないが救出に協力している。 李ばあや(リー) 皇后つきのばあやの一人。紫薇への拷問に加わっていたが、紫薇が名前を出さなかったため罪を免れる。 皇十二子(十二阿哥 乾隆帝皇十二子貝勒永璂) 皇后の産んだ息子。この皇子がまだ幼く、年上の有能な皇子も多いことにより皇位の継承争いからは一歩遅れを取った立場にあることが、他の妃を始めとする乾隆帝の寵愛を受ける者たちへの、皇后の残虐なまでの排斥行為の原因となっている。
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