国立公園の区分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 04:24 UTC 版)
日本の国立公園・国定公園の保護区分は、大きく分けて次の4つがある。 普通地域制限は最小限だが、基準を超える工作物の建築、広告の表示、土石の採取、地形の変更などには届出が必要。 特別地域風致の維持に重要な地域が指定され、その重要度により第一種から第三種までの区分がある。普通地域で届出が必要な行為に加え、指定動植物の採取や損傷、建物の色の塗り替え、自動車や船の乗り入れなどに「許可」が必要になる。また、本来の生息地でない動物を放すこと、本来の生育地でない植物を植栽したり、その種子をまくことにも「許可」が必要になる。 特別保護地区特別地域内でも特に重要な地区。特別地域で許可が必要な行為に加え、全ての動植物の捕獲・採取(落葉や枯れ枝も含む)・損傷をすること、植物を植栽し、またはその種子をまくこと、動物を放つこと(家畜の放牧を含む)、焚き火をすることなどに許可が必要となる。ただし学術目的や地域住民の生活に必要な行為・各自治体等でなければ許可されることはほとんどなく、実質的に「禁止」と考えてよい。また、これらの地域では盗掘を防ぐため、植生などのマップの公開を禁止される場合や立ち入りが一部禁止される場合もある。 海域公園地区海域の地形や生物の景観の優れた場所で、指定動植物の採取、地形変更、汚水の排出などに許可が必要。1970年の自然公園法改正で「海中公園」として誕生し、2010年に「海域公園」と改正された。 区分別面積(ha) 2020年3月31日時点陸地総面積特別保護地区1~3種特別地域普通地域海域公園(総面積に含まれない)第1種特別地域第2種特別地域第3種特別地域合計2,194,931 292,399 290,792 517,133 518,749 1,326,672 575,859 55,088
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