布教保護権
(国王布教保護権 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 12:19 UTC 版)
布教保護権(ふきょうほごけん、西:Patronato Real[1]、ラテン語:ius patronatus[2])は、ローマ教皇が世俗の権力者に与えた権利と義務。領地に教会関係の施設を建てた領主に、その教会の所有権と、それを維持する義務を課した。ここでいう「教会」は、狭義には教会堂を始めとするキリスト教の施設を指すが、広義にはキリスト教圏全域を指す。そのため、キリスト教圏そのものを「教会」と呼ぶことも可能で、「キリスト教界」と表記することもある[1]。
- ^ a b c d 「布教保護権」 浅見雅一著 『概説キリシタン史』慶應義塾大学出版会、13-14頁。
- ^ a b c d e 「葡西のアジア進出」 『キリシタン』 H・チーリスク監修 太田淑子編 東京堂出版、28-31頁。
- ^ a b c d e f g h 「第一章 布教保護権」 高瀬弘一郎著 『キリシタンの世紀 ザビエル渡日から「鎖国」まで』岩波人文書セレクション、11-21頁。
- ^ 立石博高編 『スペイン・ポルトガル史』山川出版社、141-142頁。
- ^ a b 立石博高編 『スペイン・ポルトガル史』山川出版社、379-382頁。
- ^ 「173 カトリック両王による「新世界」領有のための協定(一五世紀末)」歴史学研究会編 『世界史史料 5 ヨーロッパ世界の成立と膨張 17世紀まで』 岩波書店、285-287頁。
- ^ 立石博高編 『スペイン・ポルトガル史』山川出版社、383頁。
- ^ 「滞る給金の支払い」高橋裕史著 『武器・十字架と戦国日本 イエズス会宣教師と「対日武力征服計画」の真相』 洋泉社、240頁。
- ^ 高瀬弘一郎著 『キリシタンの世紀 ザビエル渡日から「鎖国」まで』岩波人文書セレクション、78-79頁。
- ^ 安野眞幸著 『教会領長崎 イエズス会と日本』 講談社選書メチエ、11-13頁、70-72頁、86頁。
- ^ 安野眞幸著 『教会領長崎 イエズス会と日本』 講談社選書メチエ、11-13頁、86頁。
- ^ 『ブラジル史』 ボリス・ファウスト著 明石書店、40-41頁。
- 1 布教保護権とは
- 2 布教保護権の概要
- 3 ポルトガル領ブラジル
- 布教保護権のページへのリンク