国内での運用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 07:39 UTC 版)
「イタリア国鉄ALn442-448気動車」の記事における「国内での運用」の解説
1958-59年にはALn442 - Ln60 - ALn448の3両編成での運行がトリノ - トリエステ間およびトリノ - ミラノ中央間の急行列車で試行されている。この編成はTEEの運行ではないため、編成両端のTEEのエンブレムが同じ形状ながら馬をデザインしたBreda社のマークのものに交換されていた。なお、この運行により、3両編成での運行では動力性能が不足することが明かになったため、その後は3両での運行は行われていない。 TEEでの運行終了後は、モン・スニの暫定運行用に残された2編成以外はイタリア南部のレッジョ・ディ・カラブリアの配置となってALn773等に代わってレッジョ・ディ・カラブリア - バーリ間の急行列車であるピタゴラスに使用されている。 その後再び北イタリアで使用されるようになり、1974年にパヴィーアに配置となった後、翌1975年にトレヴィーゾの配置となり、ALn990に代わって、カラルツォ - ベッルーノ - ヴィチェンツァ - ミラノ中央間の急行列車であるフレッチャ・デッレ・ドロミーティに1979年まで使用され、カラルツォ - ヴェネツィア・サンタ・ルチーア間の急行列車であるカドーレに1982年まで使用されていたほか、ローカル列車の運用にも使用されていた。 1982年10月24日に全編成が優等列車の運行を外れ、ローカル運用でもALn668とALn663に置換えられて1983年以降廃車が始まり、規制されているアスベストの除去が困難であることから、1999年までに事業用もしくは季節列車用に残されたALn460.2008とALn448.2008の編成と後述のALn448.2007号車以外は全車解体されている。ALn460.2008とALn448.2008の編成も2000年代半ばには使用されなくなってそのまま放置されており、静態もしくは動態保存も計画されたが実現していない。また、ALn448 2007号車はアスベスト対策実施の上でミラノのレオナルドダヴィンチ国立科学技術博物館で静態保存されていたが、2008年に解体されている。 電車の中間車として使用されるようになった元Ln60であるLe602はミラノ・グレコに配属されて主にトリノ -ミラノ間で使用されていたが、その後ヴェニスに転属となり、ALe540、ALe601、ALe660、ALe840といった電車の中間車として運用されていたが、これらの電車の新型への置換えに伴い本形式も1999年に廃車となっている。 運行経路等 1957-58冬ダイヤにおけるメディオラヌムの運行経路 1957年夏ダイヤにおけるリーグレの運行経路 1969年夏ダイヤにおけるリーグレの運行経路 1957年夏ダイヤにおけるモン・スニの運行経路 モン・スニの運行経路詳細 1963-64年のTEE時刻表 ALn442-448と電車が併結したイタリア国内のリーグレの編成例 レオナルドダヴィンチ国立科学技術博物館で静態保存されていた当時のALn448.2007号車、1994年
※この「国内での運用」の解説は、「イタリア国鉄ALn442-448気動車」の解説の一部です。
「国内での運用」を含む「イタリア国鉄ALn442-448気動車」の記事については、「イタリア国鉄ALn442-448気動車」の概要を参照ください。
- 国内での運用のページへのリンク