こく‐さい【国債】
読み方:こくさい
国が発行する債券。法律に基づいて発行され、普通国債と財政投融資特別会計国債(財投債)に大別される。発行目的別では歳入債・繰延債・融通債に、償還期限によって短期国債・中期国債・長期国債・超長期国債に、利払い方法によって利付国債・割引国債に分類される。短期国債は割引国債、それ以外は利付国債として発行されている。発行方式では、入札によって機関投資家などに販売される市中発行方式、個人を主な対象とする発行方式(個人向け国債と新窓販国債)、公的部門発行(日本銀行が借換債を引き受ける日銀乗換など)に大別される。
[補説] 国債の価格と利回り(金利)は、価格下落なら金利上昇、価格上昇なら金利下落という関係にあり、通常、景気が後退する場面ではリスクの少ない国債が買われるため、国債の価格上昇、金利下落となることが多い。国債が大量に発行されると、国債価格の下落、長期金利の上昇を招き、企業の借入金利や住宅ローン金利の上昇につながる場合がある。
国債(こくさい)
国が国債を発行する。国が保証して利子や元本の支払いをする債券である。(要するに国の借金である)。一般の人は、銀行や証券会社、信用金庫、郵便局の窓口などで国債を購入できる。このさい、額面5万円が購入単位である。
国債を購入すると、半年ごとに利子が支払われる。このさいの金利は、発行時の金利が償還時まで適用される。現在は、10年もの国債で年1.7%くらいの金利である。また満期になると、元本が額面で償還される。
国債は、満期の時期によって以下のような種類がある。
◆短期国債…1年以内で満期
◆中期国債…2年~4年で満期
◆長期国債…5年~10年で満期
◆超長期国債…10年以上で満期
国債は満期まで持っていれば、額面価格で償還できるが、満期の前でも売却による換金が可能である。ただし国債の価格は市場で変動する。額面価格100万円の国債を103万円で買って、それを売るときには98万円に下がっているかもしれない。そうすると5万円損する。もちろんその反対もある。
国債の流通量が多いときは、需要と供給の関係から、国債価格は下落する。つまり流通利回り(長期金利)は上昇する。
(2000.09.03更新)
国債
国が、その経費をまかなうために行う借金の見返りに発行される証券のことです。国債は償還期限によって分類すると、償還期限が1年未満の「短期国債」と、1年以上の「長期国債」に分けられます。長期国債のうち5年以上のものは、「中期国債」と呼ばれています。現在、発行量、発行残高ともに圧倒的に多いのは、償還期限10年の長期国債です。国債はこのほかに、発行地によって、外国で発行される外国債(外債)と、国内で発行される内国債(内債)に、資金の使途によって、財政赤字の穴埋めに使われる赤字国債と、公共投資に使われる建設国債などにそれぞれ分けられます。長期国債は通常、銀行や生命保険会社、証券会社などによる「国債引き受けシンジケート団(略して「国債シ団」)」を組んで発行され、日銀引き受けは原則として禁止されています。これに対し、短期国債は日銀引き受けで発行されています。
国債
「国債」の例文・使い方・用例・文例
- 国債を発行する
- 国債
- 国債の発行
- 国債,公債
- JPモルガン社がJPモルガン世界国債指数を発表した。
- 多くのユーロ圏周縁国の国債は現在ジャンクボンドとして格付けされている。
- FRBはセカンダリーマーケットで長期国債の購入を行っている。
- 当銀行は、新たに発行される公共債国債の募集販売を行っております。
- その貸出金を米国債により部分ヘッジした。
- 日本国債先物の建玉は過去最高に達した。
- 国債証券は国立印刷局で印刷されている。
- 本日の米国債は先物理論価格と比較して若干割安である。
- 満期保有債券は社債と国債を含むが、株式は含まない。
- わたしは、ここ数年間、危険の少ない、定期預金や国債による資産管理をしています。
- 国債の購入
- 私はあなたが国債に投資なさる事をお勧めします。
- 国債発行が高水準なので、それらの元利支払コストが増加するだろう。
- 国債収支危機が発生し、政府は経済にブレーキをかけることを余儀なくされた。
国債と同じ種類の言葉
「国債」に関係したコラム
-
CFDで取り扱う債券は、日本やアメリカ合衆国などの国債先物が銘柄として用意されています。国債先物は、主に機関投資家などが取引を行っているものです。なお、先物は期限の決められた商品のため、期日までに決済...
-
CFDでの債券取引は、各国の発行する債券(国債)の先物が対象になっています。債券を取り扱っているCFD業者は、ひまわり証券、CMC Markets Japan、IGマーケッツ証券、SBI証券などです。
-
ヒストリカルボラティリティ(HV)とは、ある銘柄の価格変動率のことです。ヒストリカルボラティリティの大きい銘柄は価格の変動が大きいハイリスクハイリターンの銘柄になります。一方、ヒストリカルボラティリテ...
-
株価と債券との関係は、逆相関関係にあるといわれています。例えば、株価が上昇すれば債券が下降し、株価が下降すれば債券が上昇します。上のチャートは、アメリカ合衆国の10年国債先物のチャートと、ダウ工業株3...
-
CFDではさまざまな銘柄を取り扱っています。そして、取引ツールには多くの銘柄が登録されており、その一部は日本語で銘柄を表示していない場合があります。ここでは、銘柄のシンボルの日本語の意味を一覧で紹介し...
-
FXやCFDのフィッシャートランスフォーム(Fisher Transform)とは価格の変動からトレンドの転換点を見つけるためのオシレーター系のテクニカル指標です。フィッシャー変換ともいいます。フィッ...
- >> 「国債」を含む用語の索引
- 国債のページへのリンク