団地の名称
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 04:04 UTC 版)
名称をつけるのに法的な規程はなく、団地という言葉自体も法的な規程はないが、建築基準法といった法規の建築用途区分上、日本では宅地であり、共同住宅タイプの団地建物は全てアパートメント、となる。規程が無いことで土地形態や場所、構造、規模仕様においての名称区別などもないので、建物の名称にはアパート、マンション、ハイツ、コーポといった団地にゆかりのある名称を付ける場合がみうけられ、近年では都市再生機構の団地立替時に、新たな名称として付けられる場合がある。日本でマンションとは主に鉄骨や鉄筋コンクリート、鉄骨鉄筋コンクリート造の中高層建物の集合住宅のうちで、通常は民間会社から販売され分譲形式になっているもの。集合住宅・住宅団地などにつける呼び名として、以下のものがある。 ハイツ ハイツ(heights)は高台にある集団住宅や集団住宅地を意味した。近年日本ではヒルズも同様に使用される。 コーポ 主に木造や軽量鉄骨造の建物の集合住宅で使用されるコーポには語源説はいくつかあり、コーポラスが短くなってコーポになったことは知られているが、コーポラスの発生自体いろいろ語源説をもっている。共同組合の住宅を意味するコーポラティブハウスからコーポラス、これを略してコーポになったというものと、鉄筋コンクリート造の高級分譲アパートを意味するcorporate houseを略したものとある。 フルシチョフカ 1960年代のソ連政府は’’’フルシチョフカ ’’’((ロシア語: хрущёвка; IPA: [xrʊˈɕːɵfkə])という集合住宅をソ連邦内に数多く建設した。低コストで、パネル工法あるいはレンガで作られており、3階から5階建てである。建設にはその名前にある通り、ニキータ・フルシチョフが監督している。もともとこの建物は、成熟した共産主義によって住宅不足が軽減されるまでの、一時的な住宅であると考えられていた。フルシチョフは20年以内に社会主義から共産主義に移行できると予測した。その後、レオニード・ブレジネフは各家族に「1人1部屋の確保と1部屋分の追加」を約束したが、今日も多くの人がフルシチョフカに住み続けている。
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