和田 清とは? わかりやすく解説

わだ‐せい【和田清】

読み方:わだせい

18901963東洋史学者神奈川生まれ東大教授満蒙史・中国政治専攻。著「東亜研究」「中国史概説」。


和田清

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/10 14:57 UTC 版)

和田 清
人物情報
生誕 (1890-11-15) 1890年11月15日
日本神奈川県
死没 1963年6月22日(1963-06-22)(72歳没)
出身校 東京帝国大学
学問
研究分野 東洋史(近世史)
研究機関 東京帝国大学
学位 文学博士
テンプレートを表示

和田 清(わだ せい、1890年11月15日 - 1963年6月22日)は、大正後期から昭和前期にかけての東洋史学者

経歴

出生から修学期

1890年、神奈川県高座郡鶴嶺村(現在の茅ヶ崎市)の豪農の家に生まれた。第一高等学校を経て、東京帝国大学文科大学史学科東洋史学専攻に進学。1915年に卒業し、同大学大学院に進んだ。

東洋史研究者として

大学院修了後は、中央大学予科および東京帝国大学講師となった。1924年に留学を命じられ、欧米や中華民国に留学。帰国の翌年の1927年に東京帝国大学助教授に昇格。折りしも、留学中に東京帝国大学における東洋史学の基礎を築いた白鳥庫吉市村瓚次郎が定年退官を迎え、世代交代の最中にあった。和田は池内宏加藤繁とともに新しい東洋史学科の中心的な地位に立つことになった。1933年東京帝国大学教授に昇格。1939年には学位論文『初の満洲経略』を東京帝国大学に提出して文学博士号を取得[1])。また、東洋文庫の運営に参加して満洲語モンゴル語の資料収集に尽力し、後に専務理事を務めた。池内加藤より1世代若かった和田は、戦時下で迎えた両教授退官後の東洋史学科を支えた。

太平洋戦争後

1951年に東京大学を定年退官し、東京大学名誉教授となった。退官後は日本大学教授として教鞭を執った。また、同1951年10月、日本学士院会員に選出された[2]。1959年頃から体調を崩し、1961年には日本大学を退任。1963年に死去。没後従三位勲二等が贈られ、故郷の墓所に葬られた。

受賞・栄典

研究内容・業績

専門は東洋史で、における中国の周辺地域、特に滅亡後のモンゴルについての研究をライフワークとしていた。代表的な著作に『東亜史論藪』(1942年)、『中国史概説』(1950年)、『東亜史研究』満洲編(1955年)、同蒙古編(1959年)がある。

著作

著書
  • 内蒙古諸部落の起源』奉公会(奉公叢書) 1917
  • 『支那地方自治発達史』中華民国法制研究会 1939
  • 『支那官制発達史:特に中央集権地方分権との消長を中心として』上 中央大学出版部 1942
  • 『東亜史論藪』生活社 1942
  • 『中国史概説 1950-51』岩波書店(岩波全書)
  • 『東亜史研究』(全2巻) 東洋文庫(東洋文庫論叢) 1955-1959
  • 『東洋史』宝文館(NHK教養大学) 1956
  • 『東洋史上より観たる古代の日本』ハーバード・燕京・同志社東方文化講座委員会 1956
共編著
  • 『支那通史』(全3巻) 那珂通世共著、岩波文庫 1938-1941
  • 『新編世界歴史辞典』編、国民図書刊行会 1952
訳校註
記念論集
  • 『東洋史論叢』和田博士還暦記念東洋史論叢編纂委員会 大日本雄弁会講談社 1951
  • 『東洋史論叢』和田博士古稀記念東洋史論叢編纂委員会 講談社 1961

参考文献

回想

脚注

  1. ^ 国立国会図書館. “博士論文『明初の満洲経略』”. 2023年4月7日閲覧。
  2. ^ 日本学士院(物故会員)

外部リンク




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「和田 清」の関連用語

和田 清のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



和田 清のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
株式会社思文閣株式会社思文閣
Copyright(c)2025 SHIBUNKAKU Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの和田清 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS