君主制復帰運動
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「アレクサンダル2世カラジョルジェヴィチ」の記事における「君主制復帰運動」の解説
アレクサンダル2世はセルビアにおける立憲君主制の復活を提案しており、もし王政復古が現実となれば自分が合法的な王として即位するつもりである。彼は君主制がセルビア国家に「安定性、継続性、統一性」をもたらすだろうと話している。暗殺された前首相ゾラン・ジンジッチも王太子一家と親しく、自身が党首を務めるセルビア民主党は君主制支持ではないにもかかわらず、王太子一家のキャンペーン活動や慈善事業を支援していた。 アレクサンダル2世はセルビアの国政には関与しないことを誓っており、分家筋のイェリサヴェータ王女が2004年のセルビア大統領選挙(英語版)に出馬した時も、これに反対している。王太子夫妻は基本的には慈善事業に力を注いでいる。 しかし最近になって、アレクサンダル2世はセルビアと、その他のユーゴスラビアの構成国の政治指導者や外交官と一緒に公的行事に頻繁に参加するようになってきている。2006年5月には、アレクサンダル2世は王宮で開催されたセルビアとモンテネグロの首脳会談におけるレセプションで、ホストを務めた。このレセプションにはセルビア国立銀行の総裁のほか、スロベニア、ポーランド、ブラジル、日本、アメリカ合衆国およびオーストリアの大使や外交官も出席していた。王太子は主賓であるセルビア首相ヴォイスラヴ・コシュトニツァとモンテネグロ首相ミロ・ジュカノヴィッチの前で演説調のスピーチを行い、その中でセルビアが欧州連合に加盟することを期待する、と述べた。 2006年5月21日にモンテネグロが住民投票によって分離独立を果たすと、セルビアにおける君主制の復活は再び政治における主要な議題となった。セルビアの君主制支持者は君主制復帰のための新憲法の発布をすでに提案している。憲法の承認をめぐる2006年のセルビア国民投票で承認された憲法は、政体として共和制を明示していた。セルビア人は政体それ自体をどうするかについて国民投票を行ったことはない。セルビアの放送局B92の(英語版の)記事によると、『SAS Intelligence agency』という団体が同国で行った世論調査で、39.7%が「議会制君主主義」に賛成、32.2%が(強く)反対、27.4%がどちらでもない、と回答したとのことである。
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