名神祭とは? わかりやすく解説

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みょうじん‐さい〔ミヤウジン‐〕【名神祭】

読み方:みょうじんさい

国家に大事のある時、諸国名神臨時奉幣使遣わして祈願した祭り


名神祭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/04 02:00 UTC 版)

名神大社」の記事における「名神祭」の解説

名神祭(みょうじんさい)は国家的事変起こり、またはその発生予想される際に、その解決祈願するための臨時国家祭祀である。「名神祭式」に規定されるが、そこには対象とする神社名・座数・幣物色目記載されるのみなので、その起源や詳しい儀式次第を知ることはできないものの、儀式次第については後述する祈雨神祭との類似から、『江家次第』に記す丹生川上貴布祢両神社対す祈雨・止のそれや、『朝野群載』に記す祈雨祭の祝詞参考になるとされる具体的な祈願の例としては、天平宝字8歳764年11月癸丑20日)の藤原仲麻呂の乱における仲麻呂誅討の報賽として近江国名神社に奉幣したとある、実際に政治的事変起こった際に行われた記事初見であるが(『続日本紀』)、延暦7年788年5月己酉2日)の詔勅に「伊勢神宮及び七道名神祈雨す」とあってから以後は、記録に残る例は畿内名神に限る場合は祈止を、全国名神に及ぶ場合は豊稔の予祝災害予防といった抽象的なものを祈願したものが大半占める(上記弘仁12年官符参照)。特に畿内名神については、同じ臨時祭である祈雨神祭重なるものがほとんどであることからその関連性指摘でき(幣物色目ほとんど同じである)、祈雨神祭連なるのは名神山城大和両国山口神や水分神といった農耕用水関わる神であるため、名神にこれら山口水分諸神加えて成立したのが国家祈雨であろうともされる。なお、祈雨止雨祈願場合、まず丹生川上貴布祢両神社奉幣し、神験がなければ竜田広瀬両神社加え、なお治まらなければ11社(二十二社前身)へ、次に祈雨神祭祭神へ、更に畿内名神社へ、と漸次拡大されていったようである。

※この「名神祭」の解説は、「名神大社」の解説の一部です。
「名神祭」を含む「名神大社」の記事については、「名神大社」の概要を参照ください。

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