同心、与力、岡っ引き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 07:17 UTC 版)
「髪結い伊三次捕物余話」の記事における「同心、与力、岡っ引き」の解説
緑川 平八郎(みどりかわ へいはちろう) 北町奉行所隠密廻り同心。不破とは昔からの友人で同輩。端正な顔立ち。仕事柄、変装することも多く、虚無僧に変装する時のために幼なじみの芸者・喜久壽から尺八を習っている。 与力 片岡 郁馬(かたおか いくま) 北町奉行所与力。 一人娘の美雨は剣術の腕を買われ大名屋敷に奉公に出たことがある。 片岡 堅物( けんもつ) 郁馬の娘・美雨の夫。縁談が持ち上がった際、「出来損ないの豆腐」「白豚」などと陰口をたたかれた体型。剣術の腕前は美雨の足許にも及ばない。「小春日和」にて片岡家の婿養子となる。家督を譲られ、吟味方与力。 岡っ引き 留蔵(とめぞう) 不破から十手と鑑札を預かっている岡っ引き。日本橋、京橋辺りを縄張りにしている。普段は湯屋「松の湯」の主人。 下っ引きの弥八の盗み癖を更生させるため、養子にすることを決めた。 増蔵(ますぞう) 36歳。不破から十手と鑑札を預かっている岡っ引き。妻・お勝は小間物屋をやっている。8歳の長男と5歳の長女がいる。「ただ遠い空」では、上京前に手癖の悪さが原因で故郷の村で川に落ちたのを見殺しにし、死んだと思っていた元妻と再会し、過去の罪悪感から掏摸で捕まった彼女を逃がそうとしてしまうが、伊三次や不破らに止められる。 丹治(たんじ) 岡っ引き。40歳くらい。 弥次郎(やごろう) 本所五ツ目の渡し場近く自身番に詰めている御用聞き(岡っ引き)。35、36。大変気さくな人柄。 下っ引き 弥八(やはち) 留蔵の下っ引き、「松の湯」の三助。17歳。昔から盗み癖があり、「星の降る夜」で伊三次が必死に貯めた30両もの大金を盗み、あわや死罪になりかけたが、不破といなみに説得された伊三次が許したおかげで軽い刑で済み、正式に留蔵の養子となり心を入れ替えた。普通の格好をしていれば男前の部類に入りそうだが、いつも女柄の半纏や赤い鼻緒の雪駄など奇妙な格好をしている。 伊三次に会いにお文の家を訪れた際に、女中のおみつに惚れ、「摩利支天横丁の月」でおみつが拐かされた際にその気持ちを自覚する。おみつが無事に戻った後に気持ちが通じ、「因果堀」で祝言を上げる。 正吉(しょうきち) 増蔵の下っ引き。18歳。両親が商売に忙しく、祖母に甘やかされて育ち、苦労知らず。修業せよと両親が増蔵に預けた。場違いで間の悪い発言を度々する。
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