同姓同名での区別の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 04:38 UTC 版)
日本の日本野球機構によるプロ野球史上、同姓同名の選手が同じチームに在籍した例が4例あり、その際には以下のように扱われた。なお、いずれのケースも登録名自体の変更は行われていない。 高橋明:1971年 - 1972年に西鉄ライオンズに投手(→高橋明 (投手))と外野手(→高橋明 (外野手))が在籍。入団は外野手の方が早かったが、後から入った投手はすでに読売ジャイアンツで実績を残し、さらに巨人では高橋一三がいたため「高橋明」表記だったこともあり、表記上は投手を「高橋明」、外野手を「高橋外」とした。1972年限りで2人とも引退。 佐藤文男:1982年に阪神タイガースに2人の投手が在籍。表記上は先に入った方を「佐藤文」、後から入った方を「佐藤男」とした。この年限りで「佐藤文」が引退し、翌年オフに「佐藤男」もロッテオリオンズにトレードされた。 田中幸雄:1986年 - 1989年に日本ハムファイターズに投手(→田中幸雄 (投手))と内野手(→田中幸雄 (内野手)が在籍。表記上は投手を「田中幸」、内野手を「田中雄」とした。1989年限りで投手が中日ドラゴンズにトレードされ、内野手は単に「田中」表記になったが、同姓の選手がいた1992年 - 1993年(田中実)と2000年 - 2007年(田中賢介)は「田中幸」表記となった。 坂本勇人:2021年から読売ジャイアンツに内野手(→坂本勇人)(2007年入団)と捕手(→坂本勇人 (捕手))(2021年入団)が在籍。表記上は内野手を「坂本勇人」、捕手を「坂本勇」とする。なお巨人では2017年 - 2019年に坂本工宜が在籍していたが、この時期は内野手の坂本勇人は「坂本勇」と表記されていた(ただし球場のスコアボードや日本テレビなどの一部マスコミでは「坂本」表記であった)。 また同姓同名ではないが、2020年の東京ヤクルトスワローズでは吉田大成と吉田大喜が在籍し、通常の表記では2人とも「吉田大」となり区別が付かないため、スコアボードなど球団公式ではフルネーム表記としているが、一部のメディアでは吉田大成を「吉田成」、吉田大喜を「吉田喜」と表記している。 またプロゴルフでも以下の事例がある。 渡辺司:関東と関西に二人存在していたため、新聞等のメディアでは「渡辺司・東」、「渡辺司・西」と区別して記述していた。ただし、トーナメントに常時出場していたのは関東の渡辺司であった。 内田琴子:1997年プロテスト合格者と2021年6月プロテスト合格者が実在しており、最初は後者を「内田琴子2」とする予定で、本人も前向きだったが、その後「好きじゃなかった」としてひらがな表記の「内田ことこ」に変更した。 小川真由美:1977年5月プロテスト合格者と1994年8月プロテスト合格者が実在したが、「活動時期が大きく異なる」として登録名の変更はされなかった。 さらに韓国女子プロゴルフでは同姓同名の「イ・ジョンウン(朝: 이정은、Lee Jeong-eun)」が6人もいるため、1996年生まれで2017年の韓国女子ツアー賞金女王、及び2019年の全米女子オープン覇者の李晶恩は「イ・ジョンウン6(Jeong-Eun6 Lee)」でツアーに参加している。 サッカーでは東北電力→ブランメル仙台(現・ベガルタ仙台)に1990年から1996年まで「佐藤直樹」が二人存在しており、この時は新聞やスコアボード等では「佐藤直樹(GK)」、「佐藤直樹(FW)」と後ろに登録ポジション名を付けて記述していた。
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