史上初の1000勝と八大競走完全制覇達成 - 騎手引退
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「保田隆芳」の記事における「史上初の1000勝と八大競走完全制覇達成 - 騎手引退」の解説
1961年9月17日に通算865勝目を挙げ、蛯名武五郎の記録を抜き通算最多勝利騎手となる。そして1963年6月30日、騎乗馬スズカンゲツで史上初の通算1000勝を達成した。NHKにインタビューを受けた保田は「日本でも戦後は鞍数も増えているので、若い人たちが大いに頑張って、私の記録を越していってもらいたいものです。もちろん、私も頑張ります。あと何勝ということではなく、乗れるだけ乗り続けたいと思っています」と語った。9月29日には関係者や特別招待のファン合わせて600人を集め、東京競馬場で祝賀パーティーも開かれた。以後も数々の活躍馬に騎乗、1966年秋にはコレヒデで天皇賞通算10勝を達成。1968年にはマーチスに騎乗して皐月賞に優勝し、史上初の八大競走完全制覇を達成した。この記録は1998年に武豊が2人目の達成者となるまでの30年間、保田のみが持つものであった。 1970年、50歳を目前に控えていた保田は、年齢による限界を感じ引退を決意。2月22日に最終日を迎えた。最後の競走は重賞の京王杯スプリングハンデキャップで、尾形厩舎のミノルに騎乗。ミノルは必ずしも好調ではなかったにもかかわらず、1番人気に支持された。レースでは後方待機から、最終コーナーで内を衝いて追い込み先頭に立つと、野平祐二が騎乗するメイジアスターの急追をクビ差凌いで優勝。通算1295勝目で引退を飾った。3月1日には東京競馬場で引退式が行われた。通算6143戦1295勝、うち八大競走22勝を含む重賞114勝。
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