台湾での殺人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 01:31 UTC 版)
裁判資料によると、被害者の潘暁穎と被告人の陳同佳容疑者は、同じ会社でアルバイトをしていた2017年7月に知り合ったという。2人はその1ヶ月後に親密な関係になり、同年末には潘暁穎が妊娠した。陳同佳は2018年2月、2人のために台湾旅行を手配し、航空券や宿泊費を支払った。潘暁穎は2月8日に、「2月17日まで友人と台湾に行く」と母親に伝えたが、同行者である陳同佳の身元については明かさなかった。 2018年2月16日、2人が香港に飛行機で帰ることになった前夜、台北のとある夜市(英語版、中国語版)に行き、そこでピンクのスーツケースを購入したという。大同区の紫園飯店の部屋に戻った2人は、買ったばかりのスーツケースに荷物をどうやって詰め込むかで口論になったという。潘暁穎は2月17日午前1時21分に母親にWhatsAppで今夜遅くに香港に戻るとメッセージを送った。午前2時頃、2人はまた口論になり、その際に潘暁穎は、自分の胎内にある子が陳同佳とは別の元交際相手との間にできたものであることを明かし、陳同佳にその男性と性交している映像を見せた。陳同佳は激昂し、ホテルの部屋の壁に彼女の頭をぶつけ、後ろから手で彼女の首を絞め始めた。2人はそのまま10分ほど床の上で揉み合いになり、潘暁穎は扼殺された。その後、陳同佳は彼女の遺体をスーツケースに入れ、荷物をまとめて就寝した。 2月17日朝、陳同佳は、キャッシュカード、デジタルカメラ、iPhoneは残したまま、ホテル周辺のゴミ箱で潘暁穎の遺品を処分し、遺体を入れたスーツケースを引きずり台北捷運に乗車した。40分ほど乗った後、竹囲駅で下車し、淡水河沿いの小道を外れた雑木林の中に潘暁穎の遺体を捨てた。スーツケースは他の場所に捨て、台湾でもっと買い物をしようと思い、潘暁穎のパスワードを使って彼女の口座から20,000新台湾ドル(約7万円相当)を引き出したが、気が変わって、その日の夜に香港行きの飛行機に乗り込んだ。それから2日間、陳同佳はクレジットカードの支払いのために、潘暁穎の口座からさらに3回、合計19,200香港ドル(約26万円相当)を引き出した。
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