台北賓館とは? わかりやすく解説

台北賓館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/30 00:56 UTC 版)

台北賓館
各種表記
繁体字 臺北賓館
拼音 Táibĕi Binguăn
注音符号 ㄊㄞˊ ㄅㄟˇ ㄅㄧㄣ ㄍㄨㄢˇ
発音: タイベイビングァン
台湾語白話字 Tâi pak Pin-kóan
テンプレートを表示

台北賓館(たいほくひんかん)は、台湾台北市中正区凱達格蘭大道1号に所在する中華民国の国家招待所(迎賓館)である。外交部が管理している。

概要

台北賓館は日本統治時代台湾総督官邸で、明治32年(1899年)4月に起工し、明治34年(1901年9月26日に完成した。設計は福田東吾中国語版野村一郎が担当した。しかし、木材がシロアリの被害を受けたため、明治44年(1911年)から森山松之助の設計により増改築工事を経て、大正2年(1913年)3月に現在の建物となった。

フランス風のバロック様式、2階建の西洋館で、内装は豪華絢爛である。台湾総督の暮らす住居と執務の場である官邸であった。また、迎賓館の機能もあり、皇太子時代の昭和天皇をはじめ、数々の要人が宿泊した。前庭は西洋庭園だが、内庭は日本庭園になっている。

西洋館は住居としての使い勝手は必ずしも良くなかったことから、第8代台湾総督・田健治郎の時に数寄屋造りの別館が新設され、総督の日常生活の場となった。西洋館の方は専ら迎賓館的な扱いとなり、園遊会や茶話会など行事の場所として度々利用された。

第2次世界大戦の終結後、中華民国に引き渡され、しばらく台湾省政府主席の官邸となったが、1950年以降、迎賓館として使われるようになった。日華平和条約はこの台北賓館で1952年4月28日に調印されている。

1977年に修復工事が行われた。2001年に本館を閉鎖し、全面補修工事を受け2006年6月に再開館した。

施設公開

台北賓館は戦後、長い間非公開とされていたが、2006年6月4日より年に数回程度、公開が行われている(原則として、総統府公開の日で公務のない日に公開)。

2009年4月28日には、日華平和条約調印時の様子を再現した展示が完成。調印当時の日本側代表河田烈大蔵大臣、台湾側代表葉公超外交部長ら列席者5名の銅像や史料が陳列された。

ギャラリー

関連項目

外部リンク

座標: 北緯25度02分24秒 東経121度31分00秒 / 北緯25.0401度 東経121.5166度 / 25.0401; 121.5166


台北賓館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 07:44 UTC 版)

日本国と中華民国との間の平和条約」の記事における「台北賓館」の解説

2009年4月28日日華平和条約調印時の様子再現した展示調印場所の台北賓館で完成調印当時日本側代表河田烈元蔵相、中華民国側代表葉公超外交部長外相)ら列席者5人の銅像史料陳列されている。

※この「台北賓館」の解説は、「日本国と中華民国との間の平和条約」の解説の一部です。
「台北賓館」を含む「日本国と中華民国との間の平和条約」の記事については、「日本国と中華民国との間の平和条約」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「台北賓館」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「台北賓館」の関連用語

台北賓館のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



台北賓館のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの台北賓館 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの日本国と中華民国との間の平和条約 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS