十四根本堕とは? わかりやすく解説

十四根本堕(戒)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 14:24 UTC 版)

三昧耶戒」の記事における「十四根本堕(戒)」の解説

密教代表的な戒律といえば、この『十四根本堕』(戒)である。通常は、この十四根本堕にも詳しい解説と「口伝」とがあり、後段として「三昧耶戒を守ることによる利益」、「三昧耶戒犯すことによる過失」、「三昧耶戒取り戻すための方便」の三つ教え付随するまた、この戒律チベット密教では「作タントラ」と、「行タントラ」に属す戒律とされ、今日では、『時輪タントラ』に基づいて説明されることが多いが、他のタントラにも共通する重要な戒律である。1・4・57番目の四条中心となる戒律である『四重禁戒』と、十条戒律とで構成されるが、これら十四条戒律を破ると密教における『波羅夷罪』に相当するそれ故に、「十四根本である地獄堕ちる罪」(十四根本堕)という名前が付けられている。 『十四根本堕』(戒) 諸々師僧や、僧侶ラマ)を軽蔑してならない御仏言葉違反してならない金剛兄弟兄弟弟子に対して怒り起こして争ってならない一切衆生への「慈悲」を捨ててならない。 「菩提心」を捨ててならない自他宗派誹謗してはならない未熟な者には密教教え説いてならない五蘊からなる仏を軽視してならない諸々の「自性法」を疑ってならない。 「慈悲」を毒する考えを、心に抱いてならない教えを、その名称によって差別してならない御仏信仰する人の、「信心」を尊重しなければならない。 既に得ている「三昧耶」を守らなければならない智慧自性とする「女性」を誹謗してはならない。 『三つ教え』【三昧耶戒を守ることによる利益三昧耶戒を守ることで法の加護と、仏法速やかな成就得られる教え。 【三昧耶戒犯すことによる過失三昧耶戒を破ることで様々な障害起こり死後地獄堕ちることに関する教え。 【三昧耶戒取り戻すための方便三昧耶戒失った際に、速やかに過失取り除き、再び戒を得る以下の三段の手順。 戒師である師僧根本ラマに対して供養する方法仏・法・僧伽の三宝三昧耶戒犯したことを懺悔して、「懺法」を修する方法。 再び灌頂授かり三昧耶戒を得るための方法

※この「十四根本堕(戒)」の解説は、「三昧耶戒」の解説の一部です。
「十四根本堕(戒)」を含む「三昧耶戒」の記事については、「三昧耶戒」の概要を参照ください。

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