十二運の実際
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/06 19:14 UTC 版)
生年月日時のうち甲の日に生まれた人は地支に 酉があれば胎:母親の胎内で人が神秘的な形成を迎えている。自分では成す術がない。 戌があれば養:母体内で養われ大きく成長する姿。 亥があれば長生:この世に産声を上げて誕生するがなお保育を必要としている。 子があれば沐浴:生まれた人が社会に適用するための初歩的な訓練を行う様子。時に懢堕昏迷で取り乱すこともある。 丑があれば冠帯:成人して威儀を正し何とか自立しようとする様子。妙に背伸びした感じである。 寅があれば建禄:漸く実力もついて働き盛りの時。自立心も負けん気も旺盛。独立独歩の気風。 卯があれば帝旺:才能発揮の頂点。自尊心もあるが未練たらたら。孤独感と他の者の追撃におびえている。人生では50代の分別盛り。政治分野では60代。 辰があれば衰:初老期に入り敢えて無理を犯さない用心深さ。識見は円熟の境地でもどこか活動を抑えている感じ。 巳があれば病:だんだん体力も衰えてくる。死は未だ先でも明らかに死病が現れる。 午があれば死:文字通り死の時。故人の遺徳を称え顕彰する姿。 未があれば墓:もう墓の中に入り人としての評価も決まっている。動くことはない。 申があれば絶:故人の霊が体から分かれ宙にあると考えられる状態。最弱。 以上12の地支との関係が発生する。もちろんこれは言葉の原義でしかない。丙の場合は午が帝旺、庚の場合は酉が帝旺、壬の場合は子が帝旺におのおの該当する。(周期性はまったく同一) また乙の日に生まれた場合は子を病、丑を衰、寅を帝旺、卯を建禄、辰を冠帯、巳を沐浴、午を長生、未を養、申を胎、酉を絶、戌を墓、亥を死としている。すなわち同じ木気に属する甲とは逆の循環である。 なおこの陰干の十二運にも異論があり、乙であれば甲、丁であれば丙(あとの己と戊、辛と庚、癸と壬も同様)に同じように強弱が決められるとする立場も多い。(武田考玄はじめ進歩的な推命家の判断) 更に戊己の土にはこうした十二運はないとされている。 戊と丙とを同視して戊日が午に帝旺となるとする判断もあるが、本来土は生旺墓絶はなく四季に分散している。ただ土用の時期には建禄・帝旺に準ずるとしても不合理ではない。
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