十二誓願
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 10:17 UTC 版)
十二の誓願は以下の通り。 自身の光明照耀(こうみょうしょうよう)に依って、一切衆生をして三十二相八十随形(ずいぎょう)を具せしむるの願。 衆生の意に随うて光明を以て種々の事業を成弁せしむること。 衆生をして欠乏を感ぜしめず、無尽の受用を得せしむること。 邪道を行ずる者を誘引して皆な菩提道に入らしめ、大乗の悟りを開かしむること。 衆生をして梵行を修して清浄なることを得、決して悪趣に堕せしめざること。 六根具足して醜陋(しゅうろう)ならず、身相端正(しんそうたんせい)にして諸の病苦なからしむること。 前述の如く諸病悉除。 女(にょ)を転じて男(なん)と成し、丈夫の相を具して成仏せしむること。 外道の邪見に捕らえられて居る者を正見に復(ふく)せしめ、無上菩提を得せしむること。 もろもろの災難(さいなん)刑罰(けいばつ)を免れしめ、一切の憂苦を解脱せしむること。 飢渇(きかつ)に悩まされ、食を求むる者には、飯食(ばんじき)を飽満せしめ、 又、法味(ほうみ)を授けて安楽を得せしむること。 所求満足の誓いで、衆生の欲するに任せて衣服珍宝等一切の宝荘厳(ほうしょうごん)を得せしめんとすること。
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