医療と公共サービス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 08:21 UTC 版)
ミネアポリスには5つの病院があり、そのうちアボット・ノースウェスタン病院、ヘネピン郡メディカルセンター(HCMC)、ミネソタ大学メディカルセンターの3つはUSニューズ&ワールド・レポート誌の「アメリカで最も優れた病院」ランキングにその名が載っている。その3病院はすべて19世紀から20世紀初頭までの間に設立された。市内にはこのほか、ブリトン物理療法・リハビリテーションセンターとミネソタ小児病院がある。ミネアポリス・セントポールの南東約125km、車で約2時間のロチェスターには、メイヨー・クリニックの本部がある。 心臓手術はミネソタ大学のバラエティ・クラブ病院で発達した。1957年頃までの間、同病院は200人以上の患者に対し開胸手術を行い、成功させた。患者の多くは子供であった。またこの頃、外科医C・ウォルトン・リレハイとの協働のもと、メドトロニック社は携帯可能、移植可能な心臓ペースメーカーの開発に取り組んでいた。 HCMCは1887年に市立病院として設立された。同病院は「総合病院」という呼び名でも知られている。レベルIトラウマセンターを有するこの公立の病院は、年間の患者数350,000人、救急患者数95,000人を数える。2006年には、ミネソタ州内で行われた無償治療の18%はHCMCで行われた。 ミネアポリスにおける公共サービス業者は種別ごとに1社に定められている。電気はエクセル・エナジー社、ガスはセンターポイント・エナジー社、電話はクエスト社、ケーブルサービスはコムキャスト社が提供している。2007年、市は西郊のミネトンカのUSインターネットと提携し、10年契約で市全体にワイアレスネットワークを張り巡らせた。使用料は一般家庭用月20ドル、業務用月30ドルである。水道は市の管轄である。また、市はゴミの除去、リサイクル、粗大ゴミの処分に対し、月間の廃棄物処理料を徴収している。リサイクルをする住民には逆に還付される。危険物はヘネピン郡の処理場で処分される。 Snow Emergency(大雪緊急事態)が発令されるほどの大雪が降ったときには、ミネアポリス公共事業局が派遣する除雪車が市内の通りの除雪作業を行う。除雪車が作業を行う通りの総延長は約1,600km、路地の総延長は約640kmにおよぶ。両車線を合算すると、その距離はミネアポリス・シアトル間往復にほぼ相当する。円滑な除雪作業のため、作業中のみならず緊急事態発令中にも、市の条例により除雪作業の行われる通りでの駐車が規制される。
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