いしりんしょうけんしゅう‐せいど〔イシリンシヤウケンシウ‐〕【医師臨床研修制度】
読み方:いしりんしょうけんしゅうせいど
大学を卒業し国家試験に合格した医師を、指定病院で実地研修させる制度。臨床医として一般的な診療で頻繁に関わる負傷や疾病に適切に対応できるように、プライマリーケアの基本的な診療能力を習得させ、また、医師としての人格を養い育てることを目的とする。研修期間は2年以上。臨床研修制度。
[補説] 昭和43年(1968)実地修練制度(インターン制度)を廃止して臨床研修制度を創設。この制度で2年間の臨床研修は努力義務であったが、平成16年(2004)4月に新医師臨床研修制度となってからは必修化。当初は内科、外科、救急(麻酔科を含む)、小児科、産婦人科、精神科、地域保健・医療の7科目が必修だったが、平成20年(2008)に見直され、内科・救急・地域医療の3科目が必修、外科・麻酔科・小児科・産婦人科・精神科から2科目選択必修となった。
医師臨床研修制度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 02:55 UTC 版)
「プライマリ・ケア」の記事における「医師臨床研修制度」の解説
現在、医学部を卒業し、新たに医師免許を取得したほぼすべての医師が医師臨床研修制度のもとで2年間の初期臨床研修を行う義務がある(医師法第16条の2)。 医師臨床研修制度では、プライマリ・ケアの基本的診療能力(態度・技能・知識)の獲得をその目標に据えている。 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}臨床研修は、医師が、医師としての人格をかん養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、プライマリ・ケアの基本的な診療能力(態度・技能・知識)を身に付けることのできるものでなければならない。 —厚生労働省 医師法第16条の2第1項に規定する臨床研修に関する省令 第2条 具体的には、内科および救急医療は必須、加えて外科、麻酔科、小児科、産婦人科、精神科のうちから2科を選択する必要がある。また、一ヶ月以上の地域医療研修が必須である。
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