北朝鮮当局による「処刑」の公式発表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 10:12 UTC 版)
「張成沢」の記事における「北朝鮮当局による「処刑」の公式発表」の解説
12月13日、朝鮮中央放送が、前12日に開かれた国家安全保衛部特別軍事法廷で張に死刑判決を下し、即時処刑したことを発表した。朝鮮中央放送は処刑の理由について、「敵らと思想的に同調し、わが共和国の人民主権を転覆する目的で敢行した国家転覆陰謀行為が共和国刑法第60条に当たる犯罪を構成することを確証した」「犬畜生にも劣る人間のゴミ、凶悪な政治的野心家、陰謀家であり、万古の逆賊である張成沢を革命の名の下に人民の名の下に厳しく断罪、糾弾し、刑法第60条により、死刑に処すものと判決を下し、即時執行された」と発表した。朝鮮中央通信は、同様に党大会で「傲慢な態度でいい加減な拍手をした」ことや、その他の罪状を列挙し、デノミネーションの失敗を始め、失政をことごとく張の仕業であるとした。その上で、「あえて金正恩〔ママ〕元帥の唯一的指導を拒否し、元帥の絶対的権威に挑戦し、白頭山の血統と一個人を対置させる者をわが軍隊と人民は絶対に許さず、それが誰であれ、どこに隠れていても一人残らず掃き集めて歴史の峻厳な審判台に立たせ、党と革命、祖国と人民の名で無慈悲に懲罰するであろう」と、徹底した残党狩りを示唆した。 処刑直前の様子として報道された写真は張の顔や手の甲が腫れ上がって見えることから、処刑直前に拷問が行われたとの見方も出ている。 1月30日、駐イギリス特命全権大使玄鶴峰は、Sky Newsによるインタビューで、張の処刑方法を「銃殺だった」と語った。その上で、「(朝鮮労働)党は張成沢の行状を過去に何度も許したが、今回は受容限度を超えた」と述べた。また、張の家族も処刑されたとする報道については、「我々の敵たちによる政治的プロパガンダ。でっち上げの報道についてはコメントしない」とした上で「彼の家族が罰を受けたか否かは知らない」と答えた。
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