北上川河口のヨシ原

日本の音風景100選

北上川河口のヨシ原

宮城県北上町 ●よく聞ける時期 ４月から１２月ごろまで ●よく聞けるところ 北上大橋付近 ●寄りみち 南へ下って女川町から牡鹿半島を訪れるとよい。牡鹿半島コバルトラインを通って金華山へ行ける。時間があれば帰路は旧道を通って月浦の支倉常長ローマ出帆の地も見に行って見よう。

東北随一の大河、北上川は全長２４９キロを悠々と流れて一部は石巻湾に注ぎ、一部は河北町から東流して追波川となり、北上町で南三陸の追波湾に注ぐ。 　この北上川流域は豊富で多様な生物相と豊かな水をたたえ、広い開放的な空間を形づくっている。 　とくに河口から上流１０キロまでの高水敷は、「ヨシ」の群落が広がる「ヨシ原」を形成し、川面を渡る風がヨシのすれ合う音を誘い、風の強弱に合わせていろいろな音色を醸し出し、水鳥の鳴き声とのハーモニーが何ともいえずすばらしい。 　広大なヨシ原にはオオヨシキリ、コヨシキリ、カルガモ、オオバンなど、野鳥の宝庫だ。 　毎年冬になると地元民による昔ながらのヨシ刈りが行われて風物詩になっている。

アクセス 列車／バス＝JR石巻駅からバスで４０分、北上町・本地前下車、徒歩１分。 マイカー＝国道４５号で河北町へ、県道北上河北線で北上大橋付近へ。駐車場はないが、河川敷に駐車可能。 ＜問合わせ先＞ 北上町町民課・宮城県桃生郡北上町十三浜宇月浜290、0225-67-2111