動圧
空気の流れをせき止めたとき、せき止めた面で測定される圧力と、流れに平行な面で測定される圧力(静圧)との差をいう。空気密度をρ、流速をVとするとき、ρV2/2の圧力となり、空気流の単位質量当たりの運動エネルギーを示す。動圧はピトー管を使って測定し、流速の算出に使われる。また、空力6分力を無次元化し、空力係数として扱うための基準としても使われる。動圧と静圧の和を全圧という。
参照 ピトー管どうあつ 動圧 dynamic pressure
動圧
動圧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 03:26 UTC 版)
静水圧 (Static pressure) は全方向に等しく伝わる力なので、圧力計を取り付ける向きをそれほど工夫する必要がない。しかしながら、流れている流体の圧力は向きによって変わり、流れを受ける方向には大きな圧力がかかり、流れの向きに垂直に伝わる圧力は小さい。流れ方向に加わる余分な圧力は動圧 (dynamic pressure) と呼ばれる。流れに逆らった方向に測定した圧力は全圧 (Stagnation pressure) と呼ばれ、動圧と静圧の合計である。あるいは、流れている流体の圧力の変化、すなわち差圧が重要となることが多い。 ゲージ圧で測った静圧は、主にパイプの壁にかかる負荷の判断に使われる。一方、動圧は、流れの速度を測るのに使われる。動圧は、流れが当たる方向の圧力と、その方向に垂直な圧力との差圧として測ることができる。その原理を利用したのがピトー管であり、飛行機の速度の測定などに使われる。ピトー管の形は重要であり、そのピトー管自体が流れを乱す元となるので、測定値は非線形の補正を行う必要がある。
※この「動圧」の解説は、「圧力測定」の解説の一部です。
「動圧」を含む「圧力測定」の記事については、「圧力測定」の概要を参照ください。
「動圧」の例文・使い方・用例・文例
動圧と同じ種類の言葉
- >> 「動圧」を含む用語の索引
- 動圧のページへのリンク