動員訓練
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/29 05:29 UTC 版)
即応予備船隊の船舶は各船毎に出動期間までの準備期間が定められており、具体的には短期間の側から4日、5日、10日、20日、30日の5段階がある。1998年時点では、4日、5日での即応を求められている船舶は46隻であり、これらはROS(Reduced Operating Status)船と呼ばれている。基幹要員は1隻あたり平均10名程度である。 湾岸戦争以前は即応動員で失態を見せた即応予備船隊であったが、これを教訓に即応性の向上に努力が傾けられるようになった。こうした即応能力の確認方法は具体的には下記の2通りある。 不作為抽出した船舶に事前通告無しに実施する。鈴木滋によれば「実戦的で臨場感を伴ったもの」だと言う。 スケジュールを組み物資輸送、訓練を実施する(ROS船は毎年、その他の即応予備船隊は隔年で実施) 事前通告なしの訓練はTurbo-Activationと呼ばれる。Turbo-Activation96-1、Turbo-Activation96-2といった1990年代後半の動員訓練では事前通告無しに召集した船舶が規定の時間内に任務を完遂するなど、改善されている。テスト結果は維持、整備、修理の重点把握の資料としても使われる。1996会計年度には61隻がスケジュールテストを実施し、それまでで最大の規模となった。
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