剥離値
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 09:02 UTC 版)
「モノトーンミュージアムRPG」の記事における「剥離値」の解説
このゲームでもっとも特徴的なポイント。キャラクターが世界の理からどれだけ乖離しつつあるかを表す。ゲーム開始時の剥離値はキャラクターが選んだクラスの組み合わせによって異なり0点から7点の間を取る。剥離値はゲーム中に様々な要因で上昇していく。ゲーム終了時に剥離値を減少させる判定を行うことができるが、それでも剥離値が10以上であった場合、そのキャラクターは世界への愛着を失い、異形になりはてる。そうなったキャラクターは以後はNPCとなりプレイヤーの手を離れることとなる。 剥離値が上昇する要因として最も代表的なものは、「歪み表」のキャンセル(上述)と「逸脱能力」の使用である。逸脱能力とはこのゲームにおける一種の「必殺技」であり、通常の特技よりも強力な効果を持つヒーローポイントである。逸脱能力は何種類もあり、キャラクター作成時に用意されたリストから任意に2種類を選択できる(クラスなどの制限はない)。ただし、基本剥離値が6以上の場合は3種類目も選択できる。逸脱能力は使用回数に制限はないが、使うたびに指定されただけの剥離値が上昇する。 剥離値が6点以上になった後、剥離値が一度に2点以上上昇した場合、そのたびに「兆候表」と呼ばれる表を2d6でロールする必要がある。この表はPCの剥離がすすみ異形に近づいていく様子を描いた表であり、PCは心身が変化していくショックによって様々なペナルティを受けることになる。場合によっては二度と癒えることのない傷を受けることさえある危険な表である。 ゲームのシナリオがクライマックスになったときのみ、PCたちは剥離値が上昇するタイミングで、歪みを世界に押し付けることで剥離値を上昇させないようにするという緊急避難を好きなだけ行うことができる。ただし、この選択をするたびに「世界歪曲表」と呼ばれる表を2d6でロールする必要がある。世界歪曲表はそのシーンに起こる変異を表すものであり、この結果によりPCが突然強化されることもあれば、逆に問答無用でダメージを受けることもある。ストーリーそのものを混沌な状況に落とし込む「歪み表」と違い、「世界歪曲表」は戦闘シーンに限定して混沌を起こす表である。世界歪曲表の結果を気に入らなかった場合、10点の剥離値を上昇させることで振りなおしができる。ただしこれはシナリオ中に一人1回しか行えず、このときの剥離値上昇のみは世界に押し付けることはできない。
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