利用客の傾向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 09:26 UTC 版)
ビジネスホテルに比べて利用価格が安価なので、会社員や、個人旅行の若い学生・社会人が経費・旅費の節約を目的として利用することが多い。また、予約なしでの飛び込み(ウォークイン)利用ができるので、終電や深夜バスなどの交通機関の最終便を乗り逃してしまった際、自宅までの距離によってはタクシーで帰宅するよりもカプセルホテルに宿泊したほうが安価であるため、利用する客も多い。ビジネスホテルが満室のため、やむを得ず利用する場合もある。ただし、人気のあるカプセルホテルをはじめとして、夏休みといった旅行シーズンや周辺で大規模なイベント(コンサートやスポーツ競技など)がある際には満室になりやすく、自らのホームページや旅行代理店での事前予約を薦めている場合も多い。 日本の大都市の地価や治安事情などから生まれたが、日本国外にはこのような形状のホテルが存在しない地域が多いため、主に欧米の観光客が体験的に宿泊するケースもある。もっとも、海外でもクアラルンプール国際空港のLCCターミナルなど、低価格の宿泊施設としてこの形態の宿泊施設が増えつつある。日本文化に着想を得て事業を展開するイギリスのYo!カンパニーも、カプセルホテルを参考にYOTEL(ヨーテル)という中~低価格ホテルの展開を進めている。 長らく男性用というイメージが強かったが、2012年時点では女性の宿泊に対応した施設も見られるようになってきた。また、施設によってはカプセルと通常の個室の両方を備えるところもあるほか、2段カプセルのほかに、天井や床面積を広く取り、机や椅子を設けたパーティションを備えた1段型の「キャビンタイプ」と呼ばれる設備を持つカプセルホテルも増えている(この場合、ロッカーもパーティション内に置かれる)。サービス面や収容力の違いから、キャビンタイプの宿泊料金は2段カプセルホテルとビジネスホテルの中間程度の価格帯に設定されていることが通常である。
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