判定結果に対するメディア・関係者からの反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 09:31 UTC 版)
「亀田興毅」の記事における「判定結果に対するメディア・関係者からの反応」の解説
(※ボクシングの採点方法に関しては、ボクシング#採点方法も参照) この試合について毎日新聞、読売新聞などのメディアは、最終ラウンドで一人のジャッジだけが興毅の方を高く採点していたこと(この試合の採点については を参照。)等に言及し、試合の判定結果について疑問を呈する記事を掲載した。ボクシング・マガジン2006年9月号では、表紙に大きな文字で「判定に疑義沸騰」と記され、試合レポートでも記者が「明確な差をもってランダエタが勝利していた」と述べた。試合を放映したTBSに視聴者から5万件を超える抗議電話の他、JBCにも多くの抗議が電話・メール等で寄せられた。 ボクシング関係者の反応は様々であり、元ボクシング世界王者の渡嘉敷勝男や井岡弘樹が、判定結果への批判はせず興毅の健闘を称えた一方で、ガッツ石松、薬師寺保栄、平仲明信らは、5 - 7点差でランダエタ優勢となった独自の採点結果をもとに、判定結果を批判し、今後のボクシング界に与える悪影響を懸念する旨の発言をした。また、元日本スーパーライト級王者で後に世界挑戦をする佐々木基樹は、自身のブログで、いかなる判定が下ろうと、興毅は悪くないと述べている。浜田剛史は「このままでは世界では通用しない」と指摘した。ファイティング原田や具志堅用高のように、試合に対して明言を避けた者も多い。 ボクシング関係者以外でも賛否は分かれ、朝青龍・星野仙一・橋下徹・清原和博・上村愛子らからは擁護意見、やくみつる・立川談志・野末陳平・安部譲二・やしきたかじん・二宮清純らからは批判的な意見が寄せられた。二宮は「8月2日はボクシングが死んだ日」と話す一方で、判定についての抗議が多数発生したことに関して「日本人はフェアプレーを愛する」と評価した。ボクシングファンの安部譲二は亀田批判ではなく「TBSに、僕の愛したプロボクシングは滅ぼされました」とブログに記載している。談志は自身のテレビ番組「談志・陳平の言いたい放だい」で試合を批判し、過去に協栄ジムが起こした「毒入りオレンジ事件」なども引き合いに出して、協栄ジムも批判した。また、上村愛子は自身のブログで試合内容を賞賛したため、彼女のブログは炎上した。 在ベネズエラ日本大使館には、ランダエタに宛てて2500通以上の応援の手紙やメールが寄せられた。また在日ベネズエラ大使館には「こんな試合で日本人として申し訳ない」「国として抗議したらどうだろうか」という、ランダエタを激励する電話が100件単位で寄せられており、ベネズエラ大使館側も「こんなことは前例が無い」と話している。 協栄ジムの公式サイト掲示板は、判定に対する批判的な書き込みが集中的に行われたために閉鎖された。
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