初等・基本普通教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 20:02 UTC 版)
ロシア連邦の初等・基本普通教育は大学進学前の中等普通教育を含めた11年制のシュコーラと呼ばれる学校で行なわれる。子供は6歳あるいは7歳から学校に入学する(入学する9月1日に6歳6ヶ月以上)。 国立普通学校の多くは共学で授業が行われる。私立は有料であっても、国立学校の場合授業料は無料である。このため、大学志望者の競争倍率は高い。 ギムナージヤ(ギムナジウム)とリツェイと呼ばれる学校では、専門科目や義務教育プログラムより多くの選択科目(例えば、論理学)を含んだ教育を受けられ、教育のレベルが高く、一般の学校よりも入学するための競争率が高い。ギムナージヤでは人文・社会科学の科目、リツェイでは自然・技術科目に力を入れている。 2020年代の現在は完全に新制度へ移行した。従来は第4学年から第1外国語(英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語の4ヶ国語から選択)の授業が始められていたが、新制度では第2学年からの開始に統一される予定で、すでに第2学年からの外国語教育を開始している学校も多い。第1外国語の学習は必須である。 第2外国語は各学校の裁量により設置され、第5学年から開始される。その他、ファクリタチフと呼ばれる選択科目としての外国語の授業が行なわれている。このファクリタチフは日本の選択科目より自由な性質を持つものであり、評価や履修の記録は成績表に特に残されないことも多い。選択科目として設置される外国語のうち、東洋系の言語は日本語もしくは中国語の場合が多い。 夏期休業日は6月・7月・8月の3ヶ月である。
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