初代 F300S型(1990年 - 2002年)
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「ダイハツ・ロッキー」の記事における「初代 F300S型(1990年 - 2002年)」の解説
本格的なラダーフレームの上に、排気量1,600 ccのガソリンエンジン、3ドア・レジントップのボディーを載せる。レジントップは取り外しができ、簡単にオープントップとすることも可能である。ガソリンの挿入口は右側となっている。 当時は数少ないコンパクトサイズのクロカンであったが、1988年(昭和63年)発売のスズキ・エスクードに市場で先行されたこと、当初からAT車の設定が無かったこと、ラガー共々最後まで3ドアのみだったこと、クロカンらしさを全面に出した武骨で地味な外見などが災いし、販売面は芳しいものではなかった。更にモデル後期の1994年(平成6年)には、後にダイハツの親会社となるトヨタ自動車から乗用車感覚のクロスオーバーSUVの先駆けとなるトヨタ・RAV4が登場し、国内市場での競争力不足は決定的となった。 エンジンはHD-E型1,600 cc 直列4気筒 SOHCであり、アプローズに搭載されていたものを縦置きした。最高出力は105馬力で、ディーゼルエンジンの設定はない。 トランスミッションは5速フロアMTと4速フロアATの2タイプ。 駆動方式は、トランスファーを用いたパートタイム4WDと、ロック機構付きセンターデフを持つフルタイム4WDとの、2タイプがあった。パートタイムのトランスファーは従来どおりローレンジを備える2速であったが、フルタイムではセンターデフにスペースを割かれた結果として1速となり、高い駆動力が必要だが副変速機を装備できない車種に見られるエクストラロー(ギア比が1速より低い)の設定もなかった。ロッキーのフルタイム4WDは、イージードライブの提供と、リヤアンチスピンブレーキ(ASB)の装備を実現するために採用された面が大きい。 当初日本国内では、下からDX、SE、SXの3グレード構成となっており、全グレードにパートタイム4WDが設定されたが、DXにはフルタイム4WDの設定がなかった。 補給部品の種類を少なくするため、当初、樹脂製オーバーフェンダーの色数を絞っていた。そのため、グレーメタリックとブラックメタリックの単色以外の全てのボディーカラーで、下半がグレーメタリックのツートーンとなっていた。 ベルトーネが製造・販売した、フリークライマー2のベースにもなっている。
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