初代 EXZ10/15型(1997年-2003年)
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「トヨタ・ラウム」の記事における「初代 EXZ10/15型(1997年-2003年)」の解説
既存のスターレット、並びにターセル/コルサ/カローラII/サイノス(米国名:パセオ)の各種プラットフォームを母体に作られた新コンセプト車。この当時、トヨタが提唱していた『セダン・イノベーション』の一環として企画され、「乗る、使う、楽しむ」を具体化する「ヒューマン・フレンドリー・コンパクト」が開発テーマとなっている。当時のコンパクトカーとしては画期的なロングホイールベースを採用した。スライドドアを採用した2列シートのセミトールワゴンで、シンプルなフロント部と、卵型の縦長テールランプが特徴的なリア部とによる、やや丸みを帯びたシンプルなデザインであった。軽損傷時の修理費用の節減を図るため上下2分割バンパーを採用。スライドドアの窓が固定式(はめ殺し)となることも珍しくなかった時代にもかかわらず、この車の後部スライドドアにはパワーウィンドウが採用されている。前席ドアはヒンジ取付角度を約7度ずらすことで床側より屋根側がより大きく開口する構造とし、乗降性に配慮した。 内装ではトヨタのコンパクトカーとしては初となる、オプティトロンメーターを採用し、オーディオ類もインパネ上部に配置するなどして扱いやすさを向上させている。コラムシフトの採用によりセンターコンソールが存在しないため、前後左右のウォークスルーが可能。 エンジンは1.5L・5E-FE型を搭載する。4WDも同じ型式のエンジンを積むが、馬力を落とす代わりに中・低回転域のトルクを向上させ、重量増に対応している。また、日本車としては初となる、電気式ブレーキアシストが搭載された。 発売当初は標準仕様と、標準仕様から一部装備を省略・簡略化した「Eパッケージ」、標準仕様に電動格納式リモコンドアミラー、ワイヤレスドアロックリモートコントロール、オートエアコン&クリーンエアフィルターなどを追加した「Cパッケージ」、「Cパッケージ」の装備に加え、カラードルーフレールやカラードアウトサイドドアハンドルなどを追加した「Gパッケージ」の3種類のパッケージが用意されていた。
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