初のSOSとは? わかりやすく解説

初のSOS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 04:32 UTC 版)

SOS」の記事における「初のSOS」の解説

SOS初め使ったのは、1909年8月11日ニューヨークからジャクソンビル (フロリダ州)向かっていたクライド・ライン「アラパホ号(SS Arapahoe)」のユナイテッド・ワイアレス局VBハッテラス岬沖でプロペラシャフト破損した際に無線電信救助求めたところ、ユナイテッド・ワイアレス社ハッテラス岬海岸局HAおよびクライド・ライン「ヒューロン号(SS Huron)」のユナイテッド・ワイアレス局VH連絡がとれ、全員救助され事故だったとする説と、1909年6月10日アゾレス諸島沖で難破したキュナード・ラインの「スラボニア号(RMS Slavonia)」のマルコーニMVA発信したものだという説がある。 アラパホ号の事故では、翌日新聞各紙が同号のSOS発信伝えている。しかしスラボニア号の事故場合直後新聞各紙は『スラボニア号がCQD発した』と報じている。 ところがスラボニア号の沈没から1年後になって、同号がSOS発したとする記事新聞Lincoln Daily News1910年8月1日 1ページ)や雑誌Modern Electrics1910年9月315ページ)に登場した。特にModern Electrics誌は「スラボニアSOS説」の出典元として使われることがあるが、Modern Electrics誌には事実検証できるものが一切示されておらず、現在もなお検証なされていない。スラボニア号を所有するキュナード・ラインは、英国の「大手海運会社の中で最もはやくマルコーニ国際海洋通信会社契約している(1901年)。もしスラボニア号のマルコーニMVASOS発信したのなら、「なぜスラボニア号がマルコーニ社のCQDを使わなかったのか?」という疑問が湧くが、これを説明する文献現在のところ見当たらないアラパホ号の事故から半月後の1909年8月26日起きたアラスカ汽船オハイオ号の事故でも、同船のユナイテッド・ワイアレス局AOSOS使っている。その後も、1909年11月のノールマハル号、1910年2月ケンタッキー号、1910年3月のタグス号、1910年7月のモムス号等の事故において、ユナイテッド・ワイアレス社は国際的な遭難信号SOS使っている。

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初のSOS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/11 07:46 UTC 版)

船舶無線」の記事における「初のSOS」の解説

1909年明治42年8月11日、クライド・ライン所属アラパホ号(SS Arapahoe)」がニューヨークからジャクソンビル (フロリダ州)向かっていたところ、ノースカロライナ州ハッテラス岬沖でプロペラシャフト破損するという事故を起した。アラパホ号にはユナイテッド・ワイアレス社の船舶局呼出符号VB)が設置されており、遭難信号SOS助け求めたところ、ユナイテッド・ワイアレス社ハッテラス岬海岸局呼出符号HA)から応答があった。ほどなく同じくクライド・ライン所属の「ヒューロン号(SS Huron)」(呼出符号VH)とも連絡がとれ、駆けつけヒューロン号によりアラパホ号の全員が無事救助された。 また前述タイタニック号の事故の際には、同号に開設されマルコーニ国際海洋通信会社船舶局呼出符号MGY)が当初CQD使ったが、途中より国際的な遭難信号SOS併用した

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