出版媒体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 06:22 UTC 版)
「第一次ブーム」を支えた『週刊少年マガジン』などの週刊少年漫画誌が対象年齢引き上げに伴い特集記事扱いからほぼ撤退、石森章太郎の「原作漫画」掲載などにとどまった。代わりに今回のブームでは、前回の週刊誌中心の記事掲載から、『冒険王』、小学館の学年別学習雑誌など月刊誌が中心となったタイアップ参加が行われた。 また空前のブームを受けて、テレビのヒーロー番組に的を絞った『テレビマガジン』『テレビランド』などの月刊雑誌が続々創刊された。数号で終わるものや「別冊」・「特別号」も併せての雑誌数は数社にわたり、膨大な数となった。これらの雑誌はテレビヒーローが毎回の表紙を飾り、前回ブーム時にも腕を振るった、梶田達二、南村喬之、前村教綱らによる精緻な怪獣・ロボットのイラストがグラビアを彩った。 番組掲載権では、『仮面ライダー』など等身大ヒーロー番組は講談社、『ウルトラマン』など巨大ヒーロー番組においては小学館が主となった。「チャンピオンまつり」での新作ゴジラ映画の掲載権は『月刊少年チャンピオン』が持ち、新作ごとに漫画化された。 掲載内容はヒーローや怪人の先取り情報に重点が置かれるようになり、さらに『仮面ライダー』での「ショッカー首領の素顔の想像図の公募」、『仮面ライダーV3』での「○○一族の月替わりの登場」といった、月刊誌に合わせての番組と紙面掲載をリンクさせた企画が起こされ、「雑誌とテレビ番組が互いに本編設定を補完し合う」という形での、実写とアニメを組み合わせた様々な特集企画は、「巨大ロボットアニメブーム」と並行させてブームを盛り上げた。小学館の独自企画としては、誌上懸賞によって読者プレゼントされた「特製怪獣ピンバッジ」が挙げられる。この「小学館の学習雑誌」の紙製「付録」も、ウルトラ怪獣を題材としたものが占めるようになった。 また、「とびだすえほん」を主戦力とした「万創」は、このブーム時に実写・アニメ番組の巨大スポンサーに成長した。第一次怪獣ブームでの怪獣キャラクターを含め、この第二次ブームでの怪獣キャラクターを網羅した「図鑑」の類も各社からこぞって発行された。
※この「出版媒体」の解説は、「第二次怪獣ブーム」の解説の一部です。
「出版媒体」を含む「第二次怪獣ブーム」の記事については、「第二次怪獣ブーム」の概要を参照ください。
- 出版媒体のページへのリンク