再婚後のキャリア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/19 06:15 UTC 版)
「ルシア・エリザベス・ヴェストリス」の記事における「再婚後のキャリア」の解説
1838年にヴェストリスは作家で役者であるチャールズ・ジェイムズ・マシューズと結婚した。 夫妻はコヴェント・ガーデン劇場を借りて上演を行うようになった。1840年にヴェストリスはシェイクスピアの『夏の夜の夢』をあまりカットや改変なしに上演するということを行ったが、この作品はイングランド王政復古期以降、翻案での上演がふつうになっており、ヴェストリスは原作に近い形を復活させたと言える。1841年にヴェストリスはディオン・ブーシコー作のヴィクトリア朝笑劇London Assuranceを上演し、大成功をおさめたが、おそらくこれは「ボックスセット」(額縁舞台上で3方向を壁で囲む箱形のセット)が使われた最初の例である。この戯曲は初演以来人気があり、2010年にナショナル・シアターでも再演された。 この時期のヴェストリスと一緒に働いていた役者のジェイムズ・ロバートソン・アンダーソンによると、ヴェストリスは非常に優秀なマネージャーであったという。また、やはり同時代の役者であったジョージ・ヴァンデンホッフは、礼儀や品性に気を遣うヴェストリスの劇場運営を賞賛している。 1854年、ヴェストリスはマシューズとともに行った慈善公演出演を最後に引退した。1856年にロンドンで亡くなった。ケンサル・グリーン墓地に埋葬された。
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