冊子の内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 00:34 UTC 版)
爆弾製造については「中学生程度の化学知識があれば誰でもつくれる」と図解入りで説明している。材料として塩素酸塩系の除草剤を流用した混合爆薬を薦めており、入手方法として夏季の雑草が生長する農村部に赴けば大量に購入しても怪しまれないなどと記載されていた。捜査当局は爆発物取締罰則第4条の「(爆発物製造を)そそのかし、あおった」という幇助・煽動で書店等への強制捜査を行った。 また、1971年前後に過激派をあぶりだす為に捜査当局が市民に協力を求めた「過激派の見破り方五章」の裏をかく方法も掲載され、一般市民として怪しまれないようにする心得を記述していた。報道によれば次のような「心得」を記述していたという。これらは東アジア反日武装戦線のメンバーが実践したことでもあった。 居住地において極端な秘密主義、閉鎖主義はかえって墓穴を掘る。必要最低限の挨拶をし、規則正しい日常生活をしているようにみせる。 左翼的ないきがりを一切捨てる。 家族との関係をことさら断つ必要はない。 「合法的左翼」は口も尻も軽いので信用できないから関係をもつな。 この他にも朝霞自衛官殺害事件において、赤衛軍が記者との関係から特定されたことを教訓に「マスコミ・トップ屋との関係は断つべき」とするなど、外部協力者に関する記述もある。 ちなみに、この冊子の「唯一」の欠点は「証拠隠滅」を指南しなかった事と捜査当局は考えている。メンバーは警視庁公安部に監視されていたが、オリエンタルメタル社・韓産研爆破事件の直後、彼らのアジトから出されたゴミから、書き損じの犯行声明文と封筒を発見した事が、一網打尽のきっかけになった。
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