内部摩擦とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 場所 > 過程 > 内部摩擦の意味・解説 

ないぶ‐まさつ【内部摩擦】

読み方:ないぶまさつ

物質内部各部分に働く運動摩擦流体では、流速大き部分小さ部分との間に生じ抵抗、すなわち粘性してあらわれ、固体では結晶粒子間のかみ合いによる摩擦をいう。


内部摩擦

英語 internal friction

物質に対して外部から加えられ変形エネルギー一部熱エネルギー変化する現象をいう。外部抵抗をすべて取り去った理想弾性体振動させたとき、その振動永遠に振動続けるはずであるが、実在団体物質では振動はしだい減衰する。これは振動エネルギー物質内部で熱に変換しエネルギー減衰していくからである。この熱エネルギーへの変換原因となるものを内部摩擦といい、物質構造きわめて敏感に反応する性質があり、これを測定することによって物質内部構造やその変化を知ることができる。このような内部摩擦を生じさせる原因として、転位変態粒界軟化などがあげられる

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

内部摩擦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 01:23 UTC 版)

摩擦」の記事における「内部摩擦」の解説

物体変形したとき、その内部でエネルギー一部が熱に変わる現象を内部摩擦という。理想的な弾性体では応力変形量は線形の関係にあるが、一般物質では変形増加させるときと減少させるときとで応力異なる(弾性ヒステリシス英語版))。動摩擦において、弾性平面上を接触点が滑っているとすると、その前方では接触点によって面が押し込まれ圧縮変形を受け、後方では凹んだ面が元に戻る時に接触点を前に押し出している。理想的な弾性体ではこれらの仕事つり合うが、弾性ヒステリシス存在すると、圧縮の際に面が受ける仕事の方が変形回復の際に放出する仕事よりも大きくなる。すなわち運動体のエネルギー損失を招く。:194-195 内部摩擦の大きさを表す量はいくつかある。強制振動与えた時に生じ変形量と応力の間の位相遅れ(誘電損失損失角と同様)共振曲線におけるQ値逆数振動サイクルあたりのエネルギー減衰率対数減衰率である。

※この「内部摩擦」の解説は、「摩擦」の解説の一部です。
「内部摩擦」を含む「摩擦」の記事については、「摩擦」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「内部摩擦」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「内部摩擦」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



内部摩擦と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「内部摩擦」の関連用語

内部摩擦のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



内部摩擦のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
三栄書房三栄書房
Copyright c San-eishobo Publishing Co.,Ltd.All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの摩擦 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS