内容・経緯とは? わかりやすく解説

内容・経緯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/27 14:52 UTC 版)

単意論」の記事における「内容・経緯」の解説

7世紀頃起こった単性論者から、両性論者と単性論者の双方納得するものを企図して出されたものが、帝国統一維持志向する東ローマ帝国帝権要請合致したという背景があった。当初624年には同様の意図を以てキリスト神人両性認めつつも唯一つの行動様式ギリシア語: ενέργεια)を認めるという説が出されたが、エルサレム総主教ソフロニオス強く反対した。 「ソフロニオス」も参照 ローマ教皇ホノリウス1世回答と、コンスタンディヌーポリ総主教セルギオス1世起草になるエクテシス(「信仰宣言」の意)では、行動様式の語は禁止されキリスト単一意志ギリシア語: θέλημα)の存在告白していた。これが単意論の主要文献となり、これ以降行動様式(ενέργεια)ではなく意志(θέλημα)の語彙使われるようになった("Μονοθελητισμός"の後半部分は"θέλημα"に由来する)。 単意論追認した地方公会もあったが、641年ローマで開かれた公会議、および649年ラテラン公会議では単意論異端とされた。681年第3コンスタンティノポリス公会議第六全地公会)で単意論異端とされた事で、単意論を巡る論争終結したコンスタンディヌーポリ総主教セルギオス1世ローマ教皇ホノリウス1世は、共に公会議断罪された。 単意論に対して反駁し著名な聖人としてソフロニオスのほか、表信者証聖者マクシモスローマ教皇マルティヌス1世がいる。両者とも皇帝コンスタンス2世から弾圧を受け、聖マクシモスは舌と右手切断され流刑聖マルティヌス流刑処された。

※この「内容・経緯」の解説は、「単意論」の解説の一部です。
「内容・経緯」を含む「単意論」の記事については、「単意論」の概要を参照ください。

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