内容と出典
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/26 21:38 UTC 版)
「イングランド・デーン諸王史」の記事における「内容と出典」の解説
諸王史は年代記などというよりも「歴史編纂物」もしくは「歴史文献集」と言った方が良いような文献である。アントニア・グランズデンとデイヴィッド・ローラソンは、部分ごとにその出典を以下のように整理した。 フォリオ ページ 内容 1. 51v-54v 3-13 7世紀から8世紀のケント王国伝説。[要出典]エゼルベルトやエゼルレッドら殉教したケント王国の王族の伝説 2. 54v-55r 13-5 バーシニア王イダからノーサンブリア王チェオウルフ(737年没)までのノーサンブリア王国初期の王の一覧。装飾的な文体で、ボエティウスの著作から2つの引用を行い補足している。 3. 55r-58v 15-30 ベーダ・ヴェネラビリスのイングランド教会史および修道院史より 4. 58v-68v 28/30-68 現存しないノーサンブリアの年代記より、732年から802年にかけて 5. 68v-75r 69-91 アッサーの『アルフレッド王の生涯』などの年代記より、849年から887年にかけて 6. 75r-76r 91-5 1042年以降に書かれた年代記より、888年から957年にかけて 7. 76r-76v 95-8 マームズベリのウィリアムの『イングランド王の事績』の抜粋 8. 76v-123v 98-258 ウスターのジョンの『年代記』や、アングロサクソン年代記のD写本に近い現存しない「北方本」、ダラムのシメオンのダラム教会史、カンタベリーのエアドメルスの『イギリスにおける新時代の歴史』、サン=カンタンのドゥドやジュミエージュのギヨームらの著作より 9. 123v-129v 258-83 1119年から1129年にかけての年代記 出典の大部分は887年以前の文献で、特に最初の五章分はラムゼーのバートファースが収集して編纂したものを使っている。そしてその一部は、おそらく10世紀終わりごろに編纂されたものである。1119年から1129年の部分はダラムのシメオンによる諸王史オリジナルの年代記と見られている。
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