内容と信念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 14:45 UTC 版)
1、序、救い主は、真理について、弟子の個別指導を行うことがあった。(マタイが通りかかって話を聞いた内容を書きとめたのがこの書である。) 2、イエスの友と呼ばれる人は、自らを測り知らなければならない。 自分が何者なのか、いかにして存在しているのかについて、知らなくてはならない。 自分がいかなる存在になるかを、学び知りなさい。 イエスの兄弟と呼ばれている人は、自分自身について無知であってはならない。 私は真理の知識である。 私が真理の知識であることを、誰もが認識することができる。 今だ自分自身について無知であっても、すでに認識にたっすることはできる。 3、自己を知った者は、同時に、すでに万物の深遠についての認識に達している。 5、変化するものは滅し、滅びる。肉体が滅びるのと同じように、万物は変化し、滅びてゆく。 6、万物の深遠や真理の知識は、見ることができず、説明することも困難である。 7、太陽は人間が修行するために照らしている。 8、欲情や肉欲は肉体に属する火炎である。人の心を酔わせ、魂を混乱させる。人々の霊を焼き焦がす。 真の知恵から真理を求める者は誰でも、自らを翼にして飛翔し、「欲情」から逃れることが出来る。 9、これは完全なる者たちの教えである。もし、あなたたちが完全になろうと思うならば、あなたたちはこれらのことを守るであろう。 11、幸いだ、賢者は。彼がそれを見出した時に、彼はその上に永遠に安息し、彼を動揺させる者どもを恐れることがなかった。 12、本来的自己の中に安息することは、益になる。そして、それはお前たちにとって善いことなのだ。 22、目を覚ましておれ。そして、祈っておれ。 あなたたちが、身体の苦悩と苦難から離れるとき、あなたたちは、善なる者から安息を受け、王とともに支配するであろう。
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