傭兵王の武勲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/05 09:12 UTC 版)
「カシュー・アルナーグI世」の記事における「傭兵王の武勲」の解説
一国の王となったカシューは、その後も敵対する炎の部族との戦いを優位に進め、英雄戦争の折には炎の部族を密かに援助するマーモ帝国に対抗して、隣国ヴァリス王国と連合を組む。本国から炎の部族の攻勢が伝えられる中でも動ぜず、英雄戦争の最終決戦に精鋭部隊(風の部族による「砂漠の鷹騎士団」200と冒険者を含む歴戦の傭兵部隊300)を率いて連合軍左翼で奮戦、連合軍右翼の劣勢を挽回する活躍を見せ、最後にはマーモ帝国の暗黒皇帝ベルドを一騎打ちで討つ武勲を立てる。この折、狙撃兵にベルドを毒矢で狙撃させたという説があるが、真偽は確認されていない。だがマーモの兵士たちにはカシューが卑劣な行いをしたと信じる者は多かったようだ。カシューに捨て台詞を投げつけて去った騎士隊長アシュラムはその代表格である。また。風の部族の戦士ギャラックは、カシューがベルドとの一騎討ちに臨み狙撃手を準備していたと明かしている。 英雄戦争後はマーモ帝国の支援が途絶えた炎の部族を追い詰め、後の「ロードスの騎士」パーンとディードリットの協力もあって、「炎の魔神事件」の末に炎の部族をフレイム王国に加えることに成功する。だが、族長ナルディアの自決によって炎の部族の血統を自身の直系に取り込むことが出来ず、両部族の統合には失敗することになってしまった。この結果、風の部族に国内での優位性を生じさせて、傍流に追いやられた炎の部族に不満を蓄積させる事になる。 英雄戦争の余波として、難民の流入で治安が悪化していた都市国家ローランやマーニーを平和裏に吸収する。更に火竜山の魔竜シューティングスターを討ち、その莫大な財宝を入手したばかりか、難民の入植地として「火竜の狩猟場」と呼ばれる肥沃な土地を手に入れることにも成功、後に支配体制が弱体化した自由都市ライデンも併合し、フレイムの経済基盤を大幅に強化している。更に、己が片腕と頼み、風の部族の族長の後継者でもあるシャダム公の妹ナフカを妃に迎え、いまだ国内の大きな勢力である風の部族との絆を磐石のものとしている。 戦士としてのみならず、一国を率いる為政者としても一流の人物と言えよう。 邪神戦争においてはアラニアの内乱を終息させるべく僭王ラスターの軍と戦い、炎の部族の次期族長であるスパークに重大な使命を与えて送り出すなど、マーモに対する戦いの勝利に大きく貢献し、戦後はマーモを属国(マーモ公国)として間接支配下に置くことになる。かくてフレイムはロードスの主導権を握る最強国となり、傭兵王の武名は大いに高まることとなった。
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