倉庫業の内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 19:25 UTC 版)
倉庫業者の大きな機能は、「倉庫」という、工場から出荷されたり輸入されたりした製品を小売店に輸送するまでの間一時的に保管しておく、物流における重要な中継点となる施設を持ち、その施設のスペースと保管サービス(保管、荷役、場合によっては仕分けや輸送など)を他の会社に提供することである(また、スペースのみを他の会社に賃貸し、荷役や運送はその会社が独自に行う「貸庫(たいこ)」という不動産業のような形態もある)。 特に港湾の保税地域などで、通関前の外国貨物である輸入品を保管する倉庫は「保税倉庫」などと呼ばれている。また、倉庫業法の規定では、建物や工作物(簡単な上屋)などだけでなく、水面に木材を浮かべるような貯木場(往年の木場など)や、貨物や輸送コンテナなどを野積みするための地面(コンテナターミナルなど)も倉庫とみなされている。 物流と無関係な分野では、法律の規定などで一定期間保管の必要のある、各種帳簿などの書類を保管していることもある。(後述トランクルーム参照) 立地場所としては、貿易港の周辺の埋立地、郊外の高速道路のインターチェンジの近くなど、港湾・空港・幹線道路・鉄道などへのアクセスが容易な場所に立地していることが多い。 貨物の搬出入のため、新しい倉庫の多くはコンテナトレーラーやトラックをつけることのできるプラットホームを備えている。また、倉庫内で貨物を運ぶため、クレーン(ホイストクレーン)や、ISO標準パレットに載せた貨物を運ぶフォークリフトが用意されている。フォークリフトは、コンテナやトラックからの貨物の出し入れをする為にも用いられる。フォークリフトが乗ることのできる荷役用大型エレベータもある。扱う商品が細かい配送センターなどでは、全自動ラックを建物一杯に設置している場合もある。
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