修正主義への批判とは? わかりやすく解説

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修正主義への批判

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 17:09 UTC 版)

ルワンダ虐殺」の記事における「修正主義への批判」の解説

1994年ルワンダ大虐殺における事実関係については、歴史学的論争争点となっているが、否定的見解を示す論者はしばし否認主義として非難されるフツ対するカウンター・ジェノサイド(counter-genocide)に従事したツチ非難する内容を持つ"ダブル・ジェノサイド"(double genocides)論 は、2005年フランス人ジャーナリストのピエール・ペアン(英語版)により出版されBlack Furies, White Liars内で提唱され議論呼んだ。これに対し、ペアンの書籍内で"親ツチ圧力団体"の活発な会員として描かれジャン=ピエール・クレティエン(英語版)は、"驚くべき歴史修正主義者情熱"としてペアンを批判している。 ルワンダ虐殺に関する修正主義者として非難され人物としては、カナダ人ジャーナリストのロビン・フィルポット(英語版)が知られている。フィルポットはルワンダ虐殺に関する権威として知られるジェラルド・キャプラン(英語版)により、2007年に『グローブ・アンド・メール』紙の記事で「1994年多数人々が両陣営によって殺害されたことを以てジェノサイド実行した者とその対象となったものが道徳的に等しい」と評された。キャプランはさらに「旧ルワンダ軍と過激派フツ民兵による、100万人の無防備なツチ対す一方的な謀略ではなかった」とするフィルポットの主張非難し、「フィルポット氏は、主張証拠と完全に矛盾していることが明らかになって以降真実否定する揺るぎない決意により、もっぱら噂や推測から構成される支離滅裂奇妙な主張量産している」と述べている。しかし、1961年から2003年にかけてのルワンダにおける人口動態グラフ虐殺者および亡命者総数矛盾することから、ルワンダ虐殺犠牲者総数疑問視する者もいる。国際連合食糧農業機関ルワンダ人口動態グラフでは6005000人から5928000人に 減っており、グラフ上で算出され犠牲者数は77000人である。これはヴィクトリア湖湖岸数万体の遺体流れ着いた証言一致する詳細ルワンダ虐殺否認主義英語版)を参照NHK当初100万人以上とされた数値から修正され80万人虐殺説 を採用している。

※この「修正主義への批判」の解説は、「ルワンダ虐殺」の解説の一部です。
「修正主義への批判」を含む「ルワンダ虐殺」の記事については、「ルワンダ虐殺」の概要を参照ください。

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