作品の批評と興行収入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/28 08:56 UTC 版)
「スパマロット」の記事における「作品の批評と興行収入」の解説
オリジナル版は興行的・批評的に成功を収め、『バラエティ』誌では、予約販売で1,800万ドルもの売り上げがあったと報じた(チケットの金額は36ドルから179ドルまで)[要出典]。ロンドン・ウェスト・エンドに移ってから、舞台はすぐに大成功した。チケット予約販売の大盛況を受け、公演開始の4ヶ月前に4週間の上演延長が決定されたほどだった。 ブロードウェイのミュージカル・ファンたちは、他のミュージカルやジャンル一般への言及を賞賛している。作品には次のような言及が含まれる。"The Song That Goes Like This" はアンドルー・ロイド・ウェバー作品や、ブロードウェイ作品に登場するパワー・バラードのパロディである。騎士たちは『屋根の上のバイオリン弾き』や『ウエスト・サイド物語』を思わせる曲に合わせて踊っている。"His Name Is Lancelot" では、ランスロット卿がピーター・アレンの真似をする。「この作品には登場しない」卿は『ラ・マンチャの男』に登場するドン・キホーテの格好をしている。フランス軍の兵隊には、『レ・ミゼラブル』に登場するエポニーヌの格好をした者がいる。ハーバート王子の歌には、スティーヴン・ソンドハイムの『カンパニー』中の "Another Hundred People" から引用された一節がある。"You Won't Succeed (On Broadway)"は『プロデューサーズ』や『イエントル(英語版)』(『愛のイエントル』の原作)のパロディである[要出典]。 『スレート(英語版)』のサム・アンダーソンは、「パイソンは『スパマロット』で描かれるような怠惰なコメディ的なものに対する反応の中で作り上げられたものだ—ペイリンがかつて『簡単で謳い文句のような反応』と言っていたもので、メンバーは過去の作品に迎合せざるを得なくなった」「『スパマロット』は、ポスト・パイソンの搾取という長過ぎて面白くもない慣習—本やアクション・フィギュア、テレビゲーム—を持った、けばけばしいクライマックスだ。[慣習とは]引用文を本来の場所で使って元々の作品を上演する代わりに、古い素材を一連のスローガンのように扱う[ことである]」と述べた。 ウェストエンド版には絶賛のレビューも寄せられた。『デイリー・テレグラフ』のチャールズ・スペンサーは、作中のジョークを引用しつつ記事を書き、「素晴らしい夜で、そうでない感想を寄せた人には誰でも屁をひってやる」(英: "It's a wonderful night, and I fart in the general direction of anyone who says otherwise")と述べた。『インデペンデント』紙のポール・テイラーは、「作品は、パイソン由来の基本的な素材だけでなく、素晴らしいベテランであるマイク・ニコルズの監督で加わった驚くべきスピード、ウィット、生意気さ、ショービジネスへの抜け目無さのおかげで、観る人を大いに笑わせて弱らせる」と評した。『ガーディアン』紙のマイケル・ビリントン(英語版)はそこまで熱狂せず、「ふざけまくったミュージカルを楽しく観ている間、ショーのニューヨークにある起源は、「ユダヤ人無しでショービズの成功なんてできない」と述べる常軌を逸したナンバーで明確に表されていた。これは大西洋のこちら側ではあまり受けないブロードウェイの内輪ネタだ」と述べた。ビリントンはさらに、「皮肉はあったが一晩保たせるには不十分だった。胸に手を当てて、わたしはエリック・アイドルの生意気な『スパマロット』より、ラーナーやロウ(英語版)の『キャメロット(英語版)』が観たかったのだ」と付け加えた。
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