体軸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/22 09:50 UTC 版)
動物における体軸(たいじく、英語: body axis)は、生物体においてある方向への極性がある場合、仮想的な軸を想定しうる状態のことを軸性(じくせい、axiality[注釈 1])というが、その軸のことを指す[1]。また体軸は、「体軸を含む特定の面を挟んで動物が相称となる直線」と解釈することもできる[2]。極性が現れ、軸を想定しうる状態になることを軸設定(じくせってい、axiation)という[1]。体軸の対称性は新ヘッケル学派において、体制の構成要素として重要なものの1つと考えられてきた[3]。
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i 巌佐ほか 2013, p. 567.
- ^ 白山 2000, p. 17.
- ^ 白山 2000, p. 14.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 濱田博司 (2018), “左右軸形成 ―なぜ心臓や胃は左に?”, pp. 308-309 in 日本動物学会 (2018)
- ^ a b c 巌佐ほか 2013, p. 1401.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 松尾勲 (2018), “頭尾軸・背腹軸形成 ―動物界に共通する普遍的な体制”, pp. 304–307 in 日本動物学会 (2018)
- ^ a b c d e 松村 2021, p. 3.
- ^ a b 高橋秀雄. 一般用語 ― 体部・部位・方向・基準面 (PDF) (Report). 獨協医科大学. 2024年5月22日閲覧。
- ^ a b 佐藤ほか 2004, pp. 30–37
- ^ a b c 巌佐ほか 2013, p. 1088d.
- ^ a b c d e f g 佐藤ほか 2004, pp. 38–41
- ^ a b c d e f g h i j k 巌佐ほか 2013, p. 545a.
- ^ a b c d e f g 巌佐ほか 2013, p. 545b.
- ^ 野口憲太 (2023年1月14日). “心臓は左…体の「左右」はどう決まる? カギは2種類の「毛」の共演”. 朝日新聞社. 2023年1月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 浅見崇比呂 (2018), “巻貝の右巻と左巻 ―らせん卵割の鏡像進化”, pp. 200–201 in 日本動物学会 (2018)
- ^ a b c d e f g h i j k l 巌佐ほか 2013, p. 1408.
- ^ 巌佐ほか 2013, p. 446.
- ^ a b c 巌佐ほか 2013, p. 1088e.
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