伊方原発訴訟
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伊方原発訴訟(いかたげんぱつそしょう)とは、1973年から2000年にかけて、四国電力伊方発電所(伊方原子力発電所。以下「伊方原発」と表記)の安全性をめぐって争われ、建設に反対する住民側の敗訴に終わった行政訴訟である。東日本大震災後の2011年末から再び複数の訴訟が起こされたが運転を認める判決が確定してる。
注釈
出典
- ^ a b c “〈解〉伊方原発訴訟”. 読売新聞 大阪夕刊: p. 3. (2000年12月15日). "伊方原発1号機の原子炉設置許可取り消しを求めて原発周辺住民三十五人が一九七三年八月、提訴。...日本初の原発訴訟...周辺住民に訴える資格があるとした原告適格や原告地での裁判開催が認められ...。七八年四月、一審敗訴。原告は控訴...同年六月、2号炉増設許可取り消しを提訴。...原発沖活断層、航空機墜落の危険性の新しい争点が加わった。1号機訴訟は九二年十月、上告審で原告敗訴が確定した。"
- ^ a b c d 大橋 et al. 2019.
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- ^ “伊方原発2号機訴訟判決 安全審査の問題点指摘 取り消し請求は棄却/松山地裁”. 読売新聞 大阪夕刊: p. 1. (2000年12月15日). "...伊方原発2号機...の周辺住民二十一人が「原子炉設置許可の安全審査は違法」などと国に許可取り消しを求めた行政訴訟の判決が十五日午前、...松山地裁であった。豊永多門裁判長は...原発沖の活断層の評価について、「判断は結果的に誤りであった」と原発訴訟史上初めて安全審査の問題点を指摘する判断を示したが、許可の違法性は否定、原告の請求を棄却した。...安全審査で...「看過し難い誤りがあるとは認められず、国の判断に不合理な点はない」と八年前に国の勝訴が確定した同1号機訴訟の最高裁判決を踏襲。...2号機訴訟で新たな争点に浮上した原発沖の活断層について、岡村真・高知大教授(地質学)の発表(一九九六年)した最大マグニチュード7・6の地震を起こす活断層を国が審査段階で見落としたとする原告の主張に言及。七七年の安全審査当時はわからなかった活断層の存在が明らかになったことで、「審査の判断は結果的に誤り」と指摘した。そのうえで...原発を航空機墜落事故が直撃する危険性について...「認められない」と退けた。.."
- ^ “活断層の不安消えず 問われる審査の妥当性”. 四国新聞 朝刊: p. 24 社会. (2000年12月16日). "原発は本当に大地震に耐えられるのか―。...この不安が、十五日判決の四国電力伊方原発2号機訴訟でも主な争点だった。...中央構造線のそばにある伊方原発も、当初から震災が不安視されたが、岡村真・高知大教授が原発沖に活断層を発見したと発表したことで、論議は一気に熱を帯びた。..."
- ^ “四国電力伊方2号炉訴訟の経緯 (10-05-02-04)”. 原子力百科事典ATOMICA. 高度情報科学技術研究機構 (2002年3月). 2011年6月16日閲覧。
- ^ “全国脱原発訴訟一覧”. 脱原発弁護団全国連絡会 (2016年3月31日). 2016年4月2日閲覧。
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- ^ “地震由来の事故 原告が懸念主張/伊方運転差止め第1回口頭弁論”. 電気新聞 (日本電気協会新聞部): p. 3. (2012年5月30日). "...訴訟の第1回口頭弁論...原告は東京電力福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、伊方発電所でも大地震による事故発生の危険性があることなどを主張している。昨年末、「伊方原発をとめる会」などの呼び掛けに賛同した300人が提訴。今年3月末、さらに322人が2回目の提訴...。"
- ^ a b “差し止め原告1002人に 伊方原発訴訟”. 愛媛新聞. (2013年8月21日) 2016年4月2日閲覧。
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- ^ “NHK【ETV特集】「シリーズ 原発事故への道程 後編 そして“安全神話"は生まれた」2012年1月1日(日)午前1時50分 再放送”. www.nhk.or.jp. 日本放送協会. 2022年4月23日閲覧。
- 1 伊方原発訴訟とは
- 2 伊方原発訴訟の概要
- 3 影響・評価
- 4 外部リンク
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