伊方古墳とは? わかりやすく解説

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伊方古墳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/01 05:31 UTC 版)

伊方古墳
所在地 福岡県田川郡福智町伊方
位置 北緯33度40分56.1秒 東経130度47分45.6秒 / 北緯33.682250度 東経130.796000度 / 33.682250; 130.796000座標: 北緯33度40分56.1秒 東経130度47分45.6秒 / 北緯33.682250度 東経130.796000度 / 33.682250; 130.796000
形状 円墳1基
規模 直径32メートル、高さ3メートル
埋葬施設 横穴式石室1基
出土品 馬具、須恵器、土師器
築造時期 6世紀末
史跡 福岡県指定史跡
地図
伊方古墳
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伊方古墳(いかたこふん)は、福岡県田川郡福智町にある古墳である。

概要

伊方古墳は、全長11.6メートルの横穴式石室を有した古墳である[1]羨道から石室に至るまでの構造について、2003年平成15年)まで3室構造だと報告されていたが、同年の調査によると厳密には複室構造であると判断された[2]

伊方台地の先端近くにある。田川地方に残っている古墳としては最大規模のものであり、副葬品として、金銅装(金メッキ)の馬具須恵器などが発見されている[3]。その出土品の内容から、当時の権力者であると考えられている[3]

発掘の経緯

6世紀の終わりごろに造られた、福岡県内でも有数の規模を持つ巨大円墳である[4]1977年昭和52年)4月9日、古墳の破壊進行を防ぐことを目的に、福岡県から県の指定史跡に指定された[5]1997年(平成9年)に発掘調査を行い、墳丘測量、周溝の範囲確認、石室の実測作業を実施した[6]

規模

2007年に福地町教育委員会が発行した報告書によると、古墳の大きさは以下のようになる[7]

  • 古墳総長:約36メートル
  • 墳丘
    • 直径:約32メートル
    • 高さ:約3メートル
  • 石室:約11.6メートル
  • 周溝:幅約2メートル

2003年(平成15年)度、遺構面保護のため底面を30センチ盛土しており、墳丘の高さは約2.7メートルとなる[7]。また、石室は福岡県田川地区において最大級の横穴石室である[7]

出土品

出土品として、馬具須恵器土師器などの土器がある[8]

ギャラリー

現地情報

  • 所在地:福岡県田川郡福智町伊方3946 ※福智町立伊方小学校の北側に存在
  • アクセス:平成筑豊鉄道金田駅から車で5分[9]
  • 営業時間:内部は保存のため年に2回のみ公開(4月と10月)[9]。外部は常時見学可能。
  • 駐車場:あり(無料)

出典

  1. ^ 『県指定史跡伊方古墳 福智町文化財調査報告書第1集』福智町教育委員会、2007年3月30日、38頁。 
  2. ^ 『県指定史跡伊方古墳 福智町文化財調査報告書第1集』福智町教育委員会、2007年3月30日、32頁。 
  3. ^ a b 福岡県福智町公式ホームページ あそぶ・くつろぐ”. 福智町. 2017年10月8日閲覧。
  4. ^ 『広報ふくち』福智町(本庁)、2014年12月、28頁。 
  5. ^ 『方城町のあゆみ』方城町、2006-01-22日、132頁。 
  6. ^ 『福岡県田川郡方城町所在遺跡の発掘調査報告書』方城町教育委員会、1998-03-31日、1頁。 
  7. ^ a b c 『県指定史跡伊方古墳 福智町文化財調査報告書第1集』福智町教育委員会、2007年3月30日、55頁。 
  8. ^ 『伊方古墳』福智町教育委員会、2007年9月30日。 
  9. ^ a b 福岡町村会”. 福岡町村会. 2017年10月8日閲覧。

関連項目




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