企画・開発方針
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 10:23 UTC 版)
「ソニック カラーズ」の記事における「企画・開発方針」の解説
本作の開発は『ソニック ワールドアドベンチャー』の開発が終了した2008年から開始され、『ソニック ワールドアドベンチャー』のシステムのうち、重要な要素は残しつつも、『ソニック ワールドアドベンチャー』と区別化するため、ハイスピードアクションの要素と、メガドライブ時代のようなプラットフォームゲームの要素を両立させるという開発方針がとられた。また、ユーザーからの要望を受け、ソニック以外の操作キャラクターを用意したり、『ソニックと暗黒の騎士』などであったような武器や道具を使用するシステムは採用しない方針がとられた。『マリオ&ソニック』の人気をさらに拡大させるため、対応機種は任天堂のWiiに決定した。 Wii版の開発メンバーは『ソニック ワールドアドベンチャー』PS3・Xbox 360版チームと『ソニックと暗黒の騎士』チームによる混成チームが中心となった。Wii版ディレクターの岸本守央によると、アクションゲームを作ることを強く考えており、タイトル画面でニューゲームを選択した際にイベントシーンを挟まずにすぐにステージがスタートする・リザルト画面でソニックを操作することができるなどの演出をしたという。またステージ選択直後からステージBGMを流すことでユーザーにロードの待ち時間を意識させないような工夫がされており、岸本によるとこれもアクションゲームのテンポを体感してもらうためのものだという。物理エンジンには『ソニックと秘密のリング』でも使われたPhysXが使われた 。本作のプロデューサーである飯塚隆は「『スーパーマリオ』のファンや子どもたちといったライトユーザーに受け入れてもらえるようなゲームデザインにした」と述べつつも 、別のインタビューの中では「『ソニック・ザ・ヘッジホッグ4』や『ソニック ワールドアドベンチャー』といった今までの作品から入ったファンを孤立させてしまうため、すべてのソニックファンに満足してもらえるのは不可能である」としている。その一方で、セガのブランドマネージャーであるジュディ・ギルバートソンは「我々は若いゲーム好きからコアなファンまで受け入れられるようなゲームを作りたいと考えております」と述べている。脚本は、『マッドワールド』や『Happy Tree Friends』で知られるケン・ポンタックとウォーレン・グラフが手掛けた。また、アニメやゲームなどの脚本に参加した大竹康師 も本作の脚本を担当した。飯塚はポンタックとグラフを採用した理由について、「アメリカ人ユーザーにもユニークに感じられる内容にするため」としている。 また、本作より英語版のキャストが一部を除いてテレビアニメ『ソニックX』より起用されていたキャストから一新されている。 『ソニック カラーズ』というタイトルが決まったのは開発の後半であり、これは英語で色を示す「カラー」の綴りがイギリス英語では"COLOUR"となることに起因する。
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