企画された続編
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「スーパーマンの映画作品」の記事における「企画された続編」の解説
『スーパーマン リターンズ』公開4ヶ月前となる2006年2月、ワーナー・ブラザースは2009年半ばにその続編を公開することを発表し、ブライアン・シンガーも引き続いて監督契約を交わした。ブランドン・ラウス、ケイト・ボスワース、ケヴィン・スペイシー、サム・ハンティントン、フランク・ランジェラ、トリスタン・レイク・リーブも続投が報じられた。この契約のため、シンガーは『2300年未来への旅』のリメイクと『The Mayor of Castro Street』の映画化企画を降板した。脚本家のマイケル・ドハティは、ブレイニアックやビザロといった「他のクリプトン人」を悪役とし、「アクションを詰め込んだ」続編にすることを望んだ。『スーパーマン リターンズ』の最後に宇宙を漂う「ニュークリプトン」はプロット・デヴァイスとなる予定であった。『スーパーマン リターンズ』は批評家の反応こそ良かったものの、興行成績はワーナー・ブラザースとレジェンダリー・ピクチャーズの期待を下回る結果に終わった。当時のワーナー・ブラザース社長のアラン・F・ホルンは『スーパーマン リターンズ』は大成功した映画であると説明した上で、「全世界で5億ドルは売り上げなければならなかった。我々は若い男性客を満足させるために、もう少しアクションを入れなければならなかった」と述べた。シンガーはこれに対し「あの映画は4億ドルを生み出した! 私はこの頃、何が平均以下で、何が成功なのかわからない」と苦言を呈した。ワーナー・ブラザースは『スーパーマン リターンズ』の製作費が2億900万ドルであったのに対し、その続編は1億7500万ドルとした。 『スーパーマン リターンズ』の続編の撮影は2007年半ば開始を予定していたが、シンガーが『ワルキューレ』の企画を優先したために停止された。その後、撮影は2008年3月に延期されたが、脚本のドハティとダン・ハリス(英語版)が他の企画を優先し、降板した。そして2007年から2008年にかけての全米脚本家組合ストライキの影響で公開日は2010年に延期された。2008年3月、シンガーはまだ企画の初期段階にあることを明かした。ラウスは2009年初頭に撮影が始まると予想した。DCコミックス社長のポール・レヴィッツ(英語版)は、ラウスの続編契約が2009年に切れる前に続投することを期待した。しかしながらワーナー・ブラザースはシリーズのリブートを決定し、シンガーもまた『ジャックと天空の巨人』の監督や、『宇宙空母ギャラクティカ』の映画化に興味を示したために降板した。「『スーパーマン リターンズ』は我々が望んだ方向の作品として機能しなかった」と2008年8月にワーナー・ブラザース社長のジェフ・ラビノフは語った。彼は「2006年に『スーパーマン』がヒットしていたら、続編は2009年のクリスマスには公開されていた。現在、今までの全てのバットマンとスーパーマンの映画とも関係がない、新しいスーパーマンを計画中だ」と述べた。
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