代表的薬剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 08:18 UTC 版)
「ブロックバスター (医薬品)」の記事における「代表的薬剤」の解説
世界の大型医薬品売上高トップ10の薬剤(2018年度)は以下のとおり。データはIQVIA社の発表に基づく。なお販売名は、日本で上市されている商標名に書き換えてある。 アダリムマブ(ヒュミラ - 関節リウマチ薬) … 254.8億ドル インスリン・グラルギン(ランタス - 糖尿病治療薬) … 104.1億ドル エタネルセプト(エンブレル - 関節リウマチ/乾癬薬) … 101.8億ドル アピキサバン(エリキュース - 抗凝固薬) … 101.2億ドル リバーロキサバン(イグザレルト - 抗凝固薬) … 91.7億ドル インフリキシマブ(レミケード - 関節リウマチ/クローン病薬) … 77.6億ドル ニボルマブ(オプジーボ - 抗がん剤・免疫チェックポイント阻害剤) … 75.4億ドル インスリンアナログ(ノボラピッド - 糖尿病治療薬) … 73.5億ドル ペムブロリズマブ(キイトルーダ - 抗がん剤・免疫チェックポイント阻害剤) … 72.1億ドル シタグリプチン(ジャヌビア - 糖尿病治療薬・DPP-4阻害薬) … 47億ドル これら以外で、年商10億ドルを超える新薬の数は100を超える。ブロックバスターには、一種のトレンド(売れ筋の薬効群)があり、高脂血症治療薬、高血圧治療薬が過去には上位を占めていたこともあったが、医薬品は特許期間が切れると、一気に後発医薬品が発売され、新薬の売上げが大幅に減少するため、5~10年単位で薬効群は大きく変化する。近年は抗がん剤や抗リウマチ薬として用いられる、バイオ医薬品(抗体医薬)が主流となりつつある。 なお、日本の製薬企業が創出したブロックバスターとしては、武田薬品工業のアクトス(ピオグリタゾン … 糖尿病薬)やブロプレス(カンデサルタン シレキセチル … 降圧剤)、藤沢薬品工業(現・アステラス製薬)のプログラフ(タクロリムス … 免疫抑制剤)、塩野義製薬のクレストール(ロスバスタチン … 高脂血症薬))、エーザイのアリセプト(ドネペジル … アルツハイマー型認知症薬)、大塚製薬のエビリファイ(アリピプラゾール … 非定型抗精神病薬)、小野薬品工業のオプジーボ(ニボルマブ … がん免疫療法薬)、大日本住友製薬のラツーダ(ルラシドン…統合失調症、双極性障害)などがある。そのさきがけとしては、田辺製薬(現・田辺三菱製薬)のヘルベッサー(ジルチアゼム … カルシウム拮抗薬)や、三共(現・第一三共)のメバロチン(プラバスタチン … 高脂血症薬)が挙げられる。 日本の製薬会社が発明したブロックバスターは、かつてリピトールや、メバロチン、リポバス、ローコール、クレストールなどのHMG-CoA還元酵素阻害薬の基となったスタチン、ディオバンや、ブロプレス、ニューロタンなどのアンジオテンシンII受容体拮抗薬。そして、開発者の本庶佑が2018年のノーベル生理学医学賞を授賞した、免疫チェックポイント阻害剤のオプジーボが挙げられる。
※この「代表的薬剤」の解説は、「ブロックバスター (医薬品)」の解説の一部です。
「代表的薬剤」を含む「ブロックバスター (医薬品)」の記事については、「ブロックバスター (医薬品)」の概要を参照ください。
- 代表的薬剤のページへのリンク